UPに
 
 東京大学出版会が出している冊子「UP」に、『砂漠論』の書評が載りました。評者は、石井洋二郎さん。なんと、『アレクサンドリア四重奏1 ジュスティーヌ』との組合せです。冒頭、「おそらくはそれ自体が砂漠のメタファーであるにちがいない薄茶色の表紙を開けば、ページのあいだから言葉がさらさらと音をたてて砂のようにこぼれ落ちてくる」と、書評は始まります。「無限大の砂漠。その微粒子の密かな囁きに、ヨーロッパが耳をかたむけるようになったのは、いつ頃のことなのか」で始まる『砂漠論』。そして『アレクサンドリア四重奏』の風と一緒にことばが揺れているかのような文章。書評のすべてを引用したいのですが、ことばはことばを誘う、ということを読んで思います。
2008年8月7日木曜日