「コレットvsシャネル 工藤庸子×山田登世子対談」開催します。
会話文の多いコレットの文学の魅力のひとつは、その音の響き。人称をはじめとして訳文をより現代的なものへと見直し、感覚的で味覚や嗅覚にまで訴えるといわれるコレットの文章を、日本語の音の連なりとして声に出して味わうことが出来るように改めました。
映画を観てから読むもよし、原作を先に読んでいかに映像化されているか楽しむもよし。映画「わたしの可愛い人―シェリ」は、ただいま全国順次公開中です。
発売中/B6判ソフトカバー/装幀松田行正
2009年ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:ミシェル・ファイファー、ルパート・フレンド、キャシー・ベイツほか
セテラ・インターナショナル配給
(photo(c) TIGGY FILMS LIMITED & UK FILM COUNCIL 2009)
*映画の情報は、公式ページへ
コレット=本名シドニー・ガブリエル・コレット、1873年生まれ、19世紀末から20世紀前半に活躍したフランスを代表する女性作家。15歳年上で売れっ子作家だった夫・ウィリーとの結婚により、20歳のときにパリへ。夫との”共作”として産み出された「クロディーヌもの」がベストセラーとなり、その後、流行の最先端をゆく女性として、数々の作品とスキャンダルとを世に送り続ける。ゴンクール賞の審査委員長を務めるなど、1954年に亡くなるまで常に文壇に影響力を持ちつづけた。
『シェリ』は1920年に発表され、これまでややもすると私生活を売り物にする”際もの作家”とみられることもあったコレットの評価を一変させた代表作。50代を迎えた元高級娼婦レアと若い美青年シェリの恋愛関係を的確で豊かな文体で描き、アンドレ・ジッドらから絶賛を受けた。
工藤庸子=1944年生まれ。東京大学名誉教授。主な著書に『フランス恋愛小説論』『ヨーロッパ文明批判序説』『宗教vs.国家』『砂漠論』、訳書にフロベール『ボヴァリー夫人の手紙』、バルザック『ランジェ公爵夫人』など多数。コレットは『牝猫』『シェリ』『シェリの最後』『わたしの修業時代』を翻訳。
コレット、1920年『シェリ』執筆の頃
(撮影者不詳)
トークイベント「娼婦対談……コレットvsシャネル」開催のおしらせ
日時:2011年3月24日(木)19時30分〜
会場:ジュンク堂書店池袋本店4F
くわしくは左右社ニュースへ。
【終了:ご参加ありがとうございました】
朗読カフェ ◎ 工藤庸子さんと読む『シェリ』:アルク+左右社共催
日時 2011年3月6日(日) 午後4時15分〜6時頃まで
場所 カフェRUSTLE 東京都杉並区阿佐ヶ谷北1−28−8
会費 1,000円(コーヒーか紅茶にケーキがつきます)
*2011年1月15日発売の雑誌『翻訳事典2012年度版』(アルク)に、『シェリ』の翻訳について、インタビュー記事が掲載されています。
また現在、コレット『ミュージックホールの舞台裏』(仮題、工藤庸子訳、原題L'Envers du music-hall)の刊行も予定しております。
パリで、女性として、第一線で活躍しつづけたコレット。15歳年上の興行師的ともいえる嗅覚を持った作家ウィリーによって、田舎の女生徒を題材にした「クロディーヌもの」のモデルとして自分自身が売り出されたのを皮切りに、生きるため、ときには舞台で素肌を見せ、ときにはジャーナリストとして戦争の前線へ赴いた作家でした。『ミュージックホールの舞台裏』は、そんな彼女がウィリーとの離婚後、自活のために、スキャンダラスな演出が売り物だったミュージックホールの舞台に立っていた日々を描いた作品です。
豊かなフランス語を、自然な日本語の音の響きへ。
あたらしい翻訳シリーズの1冊としてお届けします。