第15回
バスク妄想行3 早朝の葬送
北スペインに来て以来、毎朝8時からのテレビニュースを熱心に見た。目的は天気予報だ。17度から30度まで気温がずいぶん上下するので、朝の天気予報でバスク地方の温度を確認し、その日、短パンTシャツで出かけていいのか、それとも長袖長ズボンで行くべきかをまず決める。また、バスクは雨が多いので、一日の計画を固める前に、降雨の見通しを知っておく必要があった。雨の中、車を走らせるのは神経を使うし、疲れる。
スペイン滞在中、何度も見たのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時のセルビア人指導者で、イスラム教徒虐殺の罪を戦争犯罪法廷で問われていたカラジッチが、ベオグラードのアパートでひげもじゃの変装姿で拘束