第58回 ネットリンチ、株主総会の議題、カツオとサンマ、乾杯の酒は? ザックジャパン

×月×日 なんとも後味の良くないのが、岩手県会議員の自殺だ。病院の会計を番号で処理するシステムに対して、「病院は刑務所か。金を払わないで帰ってきた」と憤慨してブログに発表したところ、炎上したらしい。
 個人名を読み上げたほうが良い、という意見なのだろうが、プライバシー問題もあるし、番号で処理したほうが早くて合理的と思わなかったのだろうか。すぐに反省したらしく、お詫びしている様子が、テレビに流れていた。人の良さそうなオジサンだった。
 それが、自殺してしまった。「瞬間湯沸かし器」みたいに、すぐカッとなる性質だったのか。
 「ネットリンチ」という言葉があるらしい。本人は、堂々と名乗っているのに、批判、中傷、悪口雑言は無署名、匿名というのは、公平ではない。名乗らない相手は無視しても構わないし、無視すべきとも思う。しかし「無署名だから本音を言える」という、「野次馬的」というか「井戸端会議的」な奔放な「表現の自由」も得難い。
 新しい言葉で逃げるわけではないが、「ネットリテラシー」の常識、良俗というか、合意を得るのには時間が掛かるということだろう。
 あるいは、合意なんか有り得ず、妥協すらも難しいのかもしれない。

×月×日 ヤクルトの株主総会で、ヤクルト球団の選手の禁煙が、議題というか、株主から発言があった。
 経営陣は、「喫煙は個人の嗜好」の問題と、矛先(ほこさき)を交わしたようだ。移動のバスの中は禁煙で、ロッカールームは分煙になっているそうだ。しかしプロスポーツ選手だから、一般人よりは厳しい節制と指導があっても良いのではないか。
 以前、ヤクルトの投手コーチが、自軍の攻撃中にベンチ裏で喫煙している様子がネット越しに、テレビに映ったことがある。
 最近は、プロゴルフの試合中に喫煙する選手の姿をあまり見ない。本当に少なくなったのか、テレビ局がわざと映さないようにしているのか。絶対に映らないところで、喫っているのか。
 喫煙を問題提起したのは、元巨人軍の桑田真澄さんだった。選手時代にロッカールームやバスの中の禁煙を球団に直訴した。20年も前のことだったろう。当時は、かなり勇気が要った訴えだったはずだ。
 以前、球団の不調選手を「不良債権」と議題にした、某社の総会の例もあるが、株主総会も、変わったものだ。

×月×日 今年はカツオの当たり年らしく、色と形のいい魚がいつまでも食べられる。
 そういえば、銀座の超高級すし屋「J」が、カツオのタタキに用いた藁(わら)の燃えかすから、ボヤを出した。「J」でカツオのタタキを出しているとは、知りませんでした。従業員の賄(まかな)いかも知れないけれど。
 燃料が高騰したため、今年の秋刀魚(サンマ)漁の解禁が延期された。それまで、カツオを食べていなさいという「天の配剤」かもしれない。

×月×日 以前にも述べたはずだが、昨年の暮れに、京都市議会が全会一致で、「市関係の会合では、乾杯を日本酒で行なおう」という条例を可決した。
 その後も追随する市や町が増え、今度は佐賀県議会が、条例を可決した。別に強制ではなく、罰則などの規定はないが、それこそ喫煙以上に嗜好の問題だ。煙草の銘柄を指定するようなものとは、言えないだろうか。
 
×月×日 コンフェデレーションカップで一勝もできなかったサッカー日本代表のザッケローニ監督への風当たりが強い。監督交代を主張する評論家も複数いる。
 しかし、本大会まで一年しかない。誰か適任者がすぐに見つかるわけでもなさそうだ。
 お隣の韓国のように、既定の後任候補が居て、「禅譲」するわけでもない。ここは、目先の結果に一喜一憂せずに、じっくりザッケローニ監督に任せたいと思う。(13・7・3)
sayusha