第4回 あっ前より声が出てる!ロシア語習得にも役立ってます

大塚京子さん
主婦。二児の母。神奈川県在住。
ーー「朗読ダイエット」を知ったときは、どんな気持ちでしたか?
「朗読」という静的な言葉と「ダイエット」という動的な言葉が結びついていることに驚いてしまい、最初は内容のイメージが浮かばなかったほどです。ただ、私にとっては両方とも興味があることで、過去に「朗読」関連の本も「ダイエット」関連の本も読んだことがあります。

ーー以前、朗読をされていたことがあるのですか?
はい、高校時代から朗読は好きでした。ただし、リーダーの教科書、古文、漢文を声に出して読んでいただけなので、「朗読」というより「音読」かもしれませんね。それから2人の子が幼かった頃は、毎日のように絵本や紙芝居を朗読していました。図書館の児童サービスの「おはなし会」にも親子でたびたび参加しました。
その後、おはなしのボランティアサークルに入って、図書館・保育園・小学校で絵本や紙芝居、ストーリーテリングを経験し、生の声を届けることの楽しさ、素晴らしさを知りました。このとき、ひとクラス40人近くの子どもたちに無理なく声を届けるのは、結構大変だと感じましたね。聞く側に余裕をもって聞いてもらうには、正しい発声法が必要だなと思いました。おはなしボランティアをしていた15年前に『朗読ダイエット』を読んでいたらと思います。

青空の下朗読をする大塚さん。

——実際にやられていかがでしたか?
朗読を始める前に、ウォーミングアップ編・腹式呼吸編があることが画期的だと思います。体に無理のない呼吸法がリラックスした朗読へと結びつくからです。実際に、体がリラックスできて声も出しやすくなりました。それに気付いたのは、運転しながら歌を歌っていたときのことです。NHKの「歴史秘話ヒストリア」のエンディング曲「symphonia」を口ずさんでいたら、あっ前より声が出ているな、と感じました。

ーー今は何を朗読されているのですか?
ロシア語の入門・初級用テキストで、『CDエクスプレスロシア語』(桑野隆著 白水社)と『標準ロシア語』(東一夫・東多喜子著 白水社)です。

大塚さんの実践された本

ーーロシア語ですか!
ロシアの絵本って、色彩がとてもきれいなんです。それを原文で読みたいと思って、去年からロシア語学習を始めました。これらのテキストは私が習っている大学の講座で使っています。

ーーロシア語にも「朗読ダイエット」は役立つものなんでしょうか…。
はい、『朗読ダイエット』に載っている「五十音滑舌トレーニング」や「外郎売」を読んでからロシア語を開始すると、いきなりロシア語を読むより読みやすくなりました。ちょうどテキストの半ばを過ぎ、難しくなってスムーズに音読できなくなったときでしたので、助かりました。言語に違いはあるにしても、やはり口の中の筋肉をほぐさないといけないですね。50歳を過ぎて新しい言語を開始するときは、やっぱりさまざまな形でウォーミングアップの必要があるのでしょう。

ーーいつ朗読されているのですか?
午前中の早い時間に自宅でしています。それができないときは、本文部分のみコピーしたものをお風呂に持ち込んで朗読しています。
『朗読ダイエット』の中で「体を意識的に使って」「フランス語のリズムに足腰をのせ、全身にそれを移して」朗読する、という発想には驚きました。この部分を読んでからは、座って読むことをやめ、「つま先立ちしながら」「スクワットしながら」読むこともあります。

ーーダイエットのことも教えていただけますか?
25年以上も前、3カ月で8キロのダイエットをしたことがあります。その方法は、朝食と昼食は軽く、夜は粉末状のたんぱく質を牛乳で溶かしたものをコップ1杯だけ飲むという、とてもおすすめできるものではありません(笑)。
でも、朗読ダイエットなら、ドリアン助川さんが「朗読という表現を通じて日々を豊かにしていくことにその目的があります」と言われているように、実際、頭も体も鍛えられる。朗読による音声の心地よい響きが、ストレス社会から自分を守ってくれるように思えます。



大塚京子(おおつか・きょうこ)
主婦。二児の母。神奈川県在住。「最近、ラオスに行きました。ラオス文字を覚えておけば、いたるところにある看板も読めて面白いのにと思いましたが、始めたばかりのロシア語のキリル文字を忘れそうなので自制しています」