【新連載】一つまみめ ロンドンの大型書店

ロンドンに短期留学中のマツモトさん(左右社ロンドン特派員…!?)から、ホットな記事が送られてきました。
これから数回に渡って、短期集中連載をお届けいたします。
ロンドンの大型書店

 ロンドンの街を歩いているとそこかしこでWaterstone’s という本屋を見かける。
 HPを訪れると、Waterstone’s は1982年に創業、今や300に近い店舗を展開している大型チェーン店であり、書籍販売において先駆者であり続けること、顧客に対して幅広い選択肢を供給し、情熱的かつ専門的なアドバイスをすることを目標に掲げているということが明記されている。非常に本に対して熱い情熱を持っている書店であるということがわかる。
 扱っている分野は小説から児童書、専門書、旅行書と多岐に渡り、また、店頭では電子書籍の普及を受けて電子端末の展示やそのアクセサリーを販売している手広さも見てとることができる。
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さて、記念すべき初回に紹介するのは、ハムステッドというロンドンの中心地からやや北に位置する、比較的お金持ちの住む地域の店舗である。
waterstones

 この書店は私がロンドンで最初に訪れた書店で、その時にまず驚いたのは、半額セールの本の平積みがあるという点である。これはWaterstone’s独特のフェアで、写真で見るとおり机まるまるひとつ使って展開されている。本が平積みになった机は入店した人は誰の目にも止まるように入口正面に常時設置され、時には二つの机に渡って設置してあることもある。本の内容はジャンルにこだわらず前年のヒット作などが置いてあったが、小説が多かったように思う。

IMG_1884 書籍に親しみやすい仕組みも

 そして、もうひとつ驚いたのは店内の広さと共に、通路幅の広さである。ゆうに3人の人間が並んで通れる幅でゆっくりと本を選べる。通路に関してはFOYLESという他の書店でも個人商店にでも同じだったので、これはイギリスの書店の共通事項なのかもしれない。犬を連れて入店する人や自転車を店内に持ち込み本を選んでいる人もみかけたものだが、これは、本が痛むからあまりありがたくない話だそうである。

 しかし厳しく注意する人がいなかったのはさすが、他人のことにはあまり干渉しないことを徳とするイギリスだと言うべきだろうか。

電子書籍展示 読者からのフィードバックを狙う店員にさんに軽くインタビューしてみたところ、ハムステッドのWaterstone’sの特徴は、客層によるものか割りと敷居の高い本をそろえていること、児童書籍のスペースには子供が座ってゆっくり本をみることができる空間があること。おすすめのWatestone’s の店舗はケンジントンにある支店で、「おどろくほど本がたくさんある」と言っていた。また、店内の真ん中にある踊り場から二手に分かれる木製の階段にも注目してほしいと言っていた。

 Waterstone’s の店舗は場所によって特徴があるので、その違いに注目しながら書店めぐりをするのも良い趣味となりうるかもしれない。
(文・松本麻美)



Waterstone’s Hampstead
68-69 Hampstead High StreetGB – London NW3 1QP http://www.waterstones.com/waterstonesweb/