二つまみめ 本が積み上がる店

ロンドンに短期留学中の松本さんから、みずみずしい記事が届きました。日本ではうだるような暑さが続きますが、ロンドンは過ごしやすそう…。
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本が積み上がる店
イギリスの図書館を見ようとその代表的存在である大英図書館まで行ってきたが、登録しないと閲覧室を利用することはできず、私は登録する書類をそろえていなかったので残念ながら利用することはできなかった。しかし、図書館の敷地内にカフェ、建物内にもテーブルといすが並び、エントランスの奥には今年生誕100周年を迎えるイギリスの誇る作曲家、ベンジャミン・ブリテンについての展示があったりと、閲覧室を利用しないまでも建物を満喫する手段がいくらでもある。
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その図書館から少し歩くと、JUDO BOOKSという、軒下に本がたくさん入った箱をずらっと並べている本屋がある。そこは外観からは想像できない程、ストックがとても多い。私が夢にまでみる床から天井まで見上げる本棚と、所せましと題ごとに積み上げられる本の山。それから私が入店した時は行くことはできなかったが地下があり、そこにも本が置かれているらしい。この書店ではwaterstone’sで見られたような整然とした空間を感じることはできない。しかし、本に囲まれるという幸せを十二分に感じることのできる、素晴らしい書店である。
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そして、何よりも嬉しいのは店頭にある書籍の殆どを定価の半分以下で買えるという事である。さすがに美術界の巨匠、ピカソの作品集は希少な書籍なのか£100以上で手の出しようもなかったが、取り扱っている分野は、美術・建築・デザイン、音楽、文学、歴史、哲学、政治学と実に幅広く、店内でいくら長い時間を過ごしても飽きない程である。私自身、店内で1時間程本を見て回っただろうか。

最終的には軒下の本箱でフランス語で書かれた『ノートルダムの鐘』を発見したが、さすがに読めないので買うのは断念し、最初に発見した、なんとなく不吉さを感じさせる装丁の、ジョージ・オーウェル著『動物農場』(出版:ペンギンクラシックス)を、定価£8.99の所£3.95で購入して帰ってきた。

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ちなみに、ここでは古本とバーゲンの新刊書を販売しており、古本ならば扉の中、新刊書ならば表紙にJUDO BOOKSの、定価と割引後の値段が記載されているシールがはってある。
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(文・松本麻美)