最後のひとつまみ ロンドンの良いところと悪いところ

ロンドンにまつわる短期連載も今回でおしまいです。ロンドンの本屋さんに環境問題や、人種の多さ…あれ、これは何がテーマなんだっけとなるほど色々な話題がでました。なにはともあれ、行ってみてその目で確かめるのが一番楽しいですよね。
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 「ロンドンに住む人に聞くロンドンの良い所と悪いところ」という動画が5シリーズでyoutubeにアップロードされている。
 私は、それを英語のリスニングの練習のために聞き始めた。すると、ロンドンの悪い所にpollutionと挙げる人がかなりいる事に気づいた。
本当に“ロンドンは汚い、散らかっている”ということではない。汚れがこびりついているのだ。道路ではなにやら臭う液体が歩道に広がっているし、空気中にはいつも細かい浮遊物が漂っている。手すりをつかめばちょっと手が黒くなり、鳥の糞はそこかしこにみられる。おまけに交通量が多いので、車の排気ガスが肺になにかしらの影響を与える事は必須だろう。ロンドンをきれいな服で歩くつもりなら、ちょっとでもどこかに寄りかかることは決しておすすめしない。
 私自身ロンドンに来て黒い鼻水が出るようになった。同じく日本人の友人は気管支炎にかかってしまった。レストランに入っても日本で出るようなおしぼりは出てこないので、手を消毒するアルコールジェルは持ち歩いたほうがいいだろう。

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 しかし、それとは対照的に、ロンドンのいたるところにあるスクエアと呼ばれる公園の緑は本当に素晴らしい。
 公園といっても日本に見られるような児童向けの遊具やベンチがある砂むき出しの公園ではなく、誰でも憩えるような芝生と何かしらの花、樹木、そしてベンチが設置されているのが主流である。中には真ん中に建築物が建てられていたり噴水があるなど形態は様々で、時々イベントもある。ちなみに24時間開園しているのではなく、スクエアによって開く時間が決まっている。そのため、スクエアのまわりは柵で囲まれ、出入り専用の門が複数個所設けてあるのが普通だ。さしずめ“新宿御苑”といったところだろうか。
 また、スクエアで子どもを見かけることは少なく、お昼には昼食や休憩、次の仕事の打ち合わせの確認をする人、夕方には芝生に座りこんでお酒を飲んだりチェーンのコーヒーショップで買えるような紙コップ片手に話し込んだりしている大人の姿でにぎわう。日没が8時頃の今、芝生に座りこんで見上げる夕方の空はまだ青く、これから陰っていく木々を見ていると何やら感慨深いものがある。
 私のお勧めは大英博物館の近くにあるラッセルスクエアである。そこには噴水があって子どももたくさん遊んでいるし、植物の種類が多い。
ロンドンの憩いの場となっているスクエアは本当にバリエーションに富んでいるので、みなさまロンドンのスクエアめぐりをしてみてはいかがでしょうか。
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みなさまご愛読ありがとうございました!
(文と写真・松本麻美)