#15




ぱちゃ




ねえよばれても


きこえないの?




よばれてもねもう


じぶんがだれだか


わからなくなって




むつに ななつにかけ


うばわれ あれはてて


だれもいな なっても


きずはきすへ われる




まつしま こいした めがみ


そのなを つぼみに うみに


ひかりの ひらがな ひらく


げっこう はさきの ちちよ


どうにか よめます ように




(石田 瑞穂)
管啓次郎(すが・けいじろう)
詩人、比較文学者。この数年はバルカン半島との縁が深い。エッセー集に『斜線の旅』(インスクリプト、第62回読売文学賞)、詩集に『Agend’Ars』4部作(左右社)、『数と夕方』など。

暁方ミセイ(あけがた・みせい)
詩人。横浜の北部、田園と新興住宅地の狭間育ち。既刊詩集に『ウイルスちゃん』(思潮社、第17回中原中也賞受賞)、『ブルーサンダー』(思潮社)など。詩作の他に、エッセイの執筆や朗読活動も行っている。

石田瑞穂(いしだ・みずほ)
詩人。見沼の田園、東京、ブールジュをゆききする。最新詩集に『耳の笹舟』(思潮社、第54回藤村記念歴程賞受賞)。詩人のデジタルアーカイブ・プロジェクト、獨協大学「LUNCH POEMS@DOKKYO」ディレクターもつとめている。公式ホームページ「Mizuho’s Perch」。


3名に大崎清香を加えた共同詩集に、『連詩 地形と気象』(左右社)がある。