水中で口笛


  • 著者:工藤玲音
  • 装幀:菊地敦己
  • 定価:本体1700円+税
  • 四六版上製/208ページ
  • 2021年4月12日 第一刷発行
  • 978-4-86528-024-1 C0092
くどうれいん、待望の第一歌集刊行!
「くどうれいん」名義で『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』などのエッセイや小説作品『氷柱の声』など、作家として活躍する著者、待望の第一歌集。
天性のあかるさとポエジーをあわせ持つ歌の数々は、まるで光そのもののように読み手を照らし出す。16歳の時より書き続けてきた短歌作品から、厳選316首を収録。



玲⾳さんの歌は、はばたく⼀⽻、⾛る⼀頭、
ゆらめく⼀尾、そしてそよぐ⼀⽊。ー⼩島ゆかり


この歌集の読み⼼地を例えるなら、
ジェットコースターより銀河鉄道です。ー柴⽥聡⼦


〈収録短歌より〉
水中では懺悔も口笛もあぶく やまめのようにきみはふりむく
ガーベラもダリアも花と呼ぶきみがコスモスだけはコスモスと呼ぶ
杏露酒と発声すれば美しい鳥呼ぶみたい おいでシンルチュ
噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麵
ハムカツをげんきに頼むハムカツをげんきに頼むわたしを頼む
無言でもいいよ、ずっと 東北に休符のような雪ふりつもる
うどん茹でる わたしを褒めるひとびとを哀れに思う夕暮れもある
またいつか狂うのかもね押し花になっていらない栞の四つ葉


❖目次


水中で口笛
夜の海
コスモス
すもも齧る
光源
ひらかれる
休符
氷柱
啄木を殴りたい日
ほんものの銀河鉄道


Siesta(2013)
みんなみたいな
シンルチュ
春の知恵の輪
白蛇
ハムカツ
ここから


きみちゃん
電球売り場
まっすぐに来る
笹舟
獅子色
ながい動画
葉言葉
ひらめいた
令和まだ


通勤が好き
なか卯ソング
秋のてんや
冬の銀だこ
ひゅーもー
ほそながい
花束に氵
増量
ぶおおんと
薔薇泥棒
でんぶ
Clouds are geneus

あとがき
工藤玲音(くどう・れいん)
一九九四年生まれ。岩手県盛岡市出身。
著書に『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD)、『うたうおばけ』(書肆侃侃房)。

【重版訂正】
重版に際し、下記の箇所を訂正いたしました。
また、初版では「石川啄木」の「啄」を新字統一しておりましたが、重版よりキバつきの旧字に変更しております。

P.44
〈初版〉噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麵
〈重版〉噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麺

P.106
〈初版〉書き直しても書き直してもうそつきのだれかの書いた送辞と思う
〈重版〉書き直しても書き直してもうそつきのだれかの書いた弔辞と思う

2021年4月27日
左右社編集部 筒井菜央

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2021年4月11日〜
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