連詩 地形と気象

連詩 地形と気象

  • 著者:暁方ミセイ・管啓次郎・大崎清夏・石田瑞穂、英訳:ジェフリー・ジョンソン
  • 装幀:五十嵐哲夫
  • 定価:本体1800円+税
  • B6版並製/112ページ
  • 978-4-86528-148-4

実力派の詩人たち4人が1年間にわたり紡いだ詩行。季節と土地と感情のゆるやかな起伏をはらんだ充実の連作52篇。英訳を添えたバイリンガル版として刊行します。
連詩のルールは、
 1.形式はソネット
 2.ひとつ前の詩に描かれた風景を意識する
 3.ひとつ前の詩の最後の連から言葉をとって1行目を作る
 4.五と七のリズムを意識する
そして、順番は暁方ミセイ→管啓次郎→大崎清夏→石田瑞穂。
この詩人たちの冒険を、どうぞお楽しみください。

目次
ルール
連詩「地形と気象」
あとがき(大崎清夏)

暁方ミセイ(あけがた・みせい)
神奈川県横浜市出身。丘の上育ち、雨の日生まれ。詩集に『ウイルスちゃん』(第17回中原中也賞受賞)、『ブルーサンダー』、電子版詩集に『宇宙船とベイビー』。

管啓次郎(すが・けいじろう)
いくつかの土地や場所が好きになった。ハワイ諸島。ニューメキシコとアリゾナの高原沙漠。太平洋岸北西部の森と湖。アオテアロア=ニュージーランドのすべて。著著に『斜線の旅』『Agend’Ars』など。

大崎清夏(おおさき・さやか)
神奈川県生まれ、静岡を経て東京在住。好きな地形は丘、好きな気象は台風と行楽日和。詩集に『指差すことができない』(第19回中原中也賞受賞)など。

石田瑞穂(いしだ・みずほ)
東京生活を終え、故郷の埼玉県に滞在。スコッチとワインをもとめてEUを放浪。エコール・デ・ボザールの招きで、漂鳥の都、ブールジュで滞在執筆。詩集に『まどろみの島』(第63回H氏賞受賞)、『耳の笹舟』など。

ジェフリー・ジョンソン
シアトルのワシントン大学大学院で博士号を取得後、ミシガン、ミネソタ、ユタの各大学で比較文学を研究。2010年から大東文化大学教授として東京に在住。東京の各地でオープンマイクで自分の詩をよむ活動をしている。Tokyo Poetry Journal編集委員。著書にHaiku Poetics in Twentieth-Century Avand-Garde Poetry, 2011.