塗中録
浅沼璞
連句人(レンキスト)にして西鶴研究者・ 浅沼璞による初句集。
書誌情報
- 定価
- 1,650 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2019年11月30日
- 判型/ページ数
- 四六判変形 並製 176ページ
- ISBN
- 978-4-86528-257-3
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
俳句と散文のつらなりを追い、ふと顔を上げれば、見知らぬ場所にたどり着いている。 連句人(レンキスト)にして西鶴研究者・ 浅沼璞による初句集。
それでもまだ、希望が、俳句が、わいてくるのだから、不思議だ。
〈とり返しのつかないかたち〉を句集にする手だって残っている。 ──本文より
さみだれといふ部首さがす最上川
脇息に開く春雨物語
ゆつくりと空みせてゐる障子かな
俺は津までお前も津まで花筏
これからの氷菓のことを話しあふ