句集 式日

クラシックな感性と斬新な言語感覚を併せ持つ気鋭の作家による第一句集。永遠の景色へといざなう248句。

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
ジャンル
刊行日
2020年02月29日
判型/ページ数
四六判変形 上製 160ページ
ISBN
978-4-86528-267-2
Cコード
C0092
重版情報
2
装幀・装画
佐野裕哉/装幀

内容紹介

クラシックな感性と斬新な言語感覚を併せ持つ気鋭の作家による第一句集。永遠の景色へといざなう248句。
【第44回俳人協会新人賞 史上最年少受賞】
虚子も図太いが、この作者も図太い──岸本尚毅
安里琉太の句に感じるこの、いざない、は決して観念的だったり強引だったりはせず、きわめて自然に起こる──鴇田智哉
定型感を保ちながら、柔軟な感性が波打つ美しい調べ。古風と今風が互いに主張し譲り合う妙──鳥居真里子

目次

忘音/風紋/未生/雲籠/飲食/夢屑
栞:岸本尚毅「ふと見たり」/鴇田智哉「共時代へのいざない」/鳥居真里子「雲籠めの白花」

 たそがれの雲間の凧をふと見たり
 ひいふつとゆふまぐれくる氷かな
 摘草やいづれも濡れて陸の貝
 竹秋の貝が泳いで洗ひ桶
 金亀子飛ぶことごとく遺作の繪
 夏を澄む飾りあふぎの狗けもの
 ゆかりなき秋の神輿とすこし行く
 花を焚くけむりが西へ秋の声

『句集 式日』に関する情報

著者プロフィール

安里琉太 (アサト・リュウタ)

1994年、沖縄県生まれ。詩人。2010年より句作開始。銀化・群青同人。

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