〆切本

  • 著者:夏目漱石、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、川端康成、稲垣足穂、太宰治、埴谷雄高、吉田健一、野坂昭如、手塚治虫、星新一、谷川俊太郎、村上春樹、藤子不二雄A、岡崎京子、吉本ばなな、西加奈子ほか(全90人)
  • 装幀:鈴木千佳子
  • 定価:本体2300円+税
  • 46変並製/368ページ
  • 2016年9月20日 第一刷発行
  • 978-4-86528-153-8 C0095

【3万部突破!】「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント!



〈本書まえがきより〉

しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。

本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集”とでも呼べる本です。いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずです。だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための“しめきり参考書”でもあります。



❖目次
締/切 白川静
はじめに 

Ⅰ章 書けぬ、どうしても書けぬ
机 田山花袋
文士の生活/執筆/読書と創作ほか 夏目漱石
はがき 大正二年/大正六年 島崎藤村
作のこと 泉鏡花
はがき 昭和六年 寺田寅彦
手紙 昭和二十一年 志賀直哉
私の貧乏物語 谷崎潤一郎 
新聞小説難 菊池寛
『文藝管見』自序 里見弴
無恒債者無恒心 内田百閒
手紙 昭和二十六年 吉川英治
遊べ遊べ 獅子文六
はがき 大正十五年 梶井基次郎
三つの連載長篇 江戸川乱歩
書けない原稿 横光利一
日記 昭和十二年 林芙美子
友横光利一の霊に 稲垣足穂
日記 昭和三十一年 古川ロッパ
私は筆を絶つ 幸田文
人生三つの愉しみ 坂口安吾
日記 昭和二十五年/ 昭和三十五年 高見順
仕事の波 長谷川町子
手紙/はがき 昭和二十三年 太宰治
清張日記 昭和五十五年 松本清張 
文士の息子 大岡昇平
手紙 昭和二十七年 小山清
身辺雑記 吉田健一
仕事にかかるまで 木下順二
私の小説作法 遠藤周作
ガッカリ 山口瞳 
退屈夢想庵 平成四年 田村隆一
作家が見る夢 吉行淳之介×筒井康隆
吉凶歌占い 野坂昭如
なぜ正月なんかがあるんだろう 梶山季之
私の一週間 有吉佐和子
解放感 藤子不二雄Ⓐ
食べる話 後藤明生
作家生活十一年目の敗退 内田康夫
罐詰体質について 井上ひさし
著者校のこと 佐木隆三
自宅の黙示録 赤瀬川原平
書斎症候群 浅田次郎
作家の缶詰 高橋源一郎
おいしいカン詰めのされ方 泉麻人
怠け虫 大沢在昌
締切り忘れてた事件 新井素子
受賞の五月 吉本ばなな
肉眼ではね 西加奈子

Ⅱ章 敵か、味方か? 編集者
自著序跋 川端康成
編集中記 横光利一
『「近代文学」創刊のころ』のこと 埴谷雄高
〆切哲学 上林暁
手紙 昭和二十七年 扇谷正造
流感記 梅崎春生
歪んでしまった魂 胡桃沢耕史
編集者残酷物語 手塚治虫
似た者談義 憂世問答 深沢七郎×色川武大
編集者の狂気について 嵐山光三郎
〆切の謎をさぐれ!! 岡崎京子
パートナーの条件 阿刀田高
約束は守らなければなりません 永江朗
編集者をめぐるいい話 川本三郎
喧嘩 雑誌編集者の立場 高田宏
ドストエフスキー『賭博者』解説 原卓也
植字工悲話 村上春樹

Ⅲ章 〆切りなんかこわくない
私の発想法 山田風太郎
北国日記 三浦綾子
なぜ? 山口瞳
早い方・遅い方 笠井潔
早くてすみませんが…… 吉村昭
〆切り 北杜夫
「好色屋西鶴」書き始める 中島梓
何故、締切にルーズなのか 森博嗣


Ⅳ章 〆切の効能・効果
のばせばのびる、か 外山滋比古
勉強意図と締め切りまでの時間的距離感が勉強時間の予測に及ぼす影響 樋口収
子午線を求めて 跋 堀江敏幸
締切の効用 大澤真幸
〈ひとやすみ付録〉 締切意識度チェック まずは自分の性格を知ろう


Ⅴ章 人生とは、〆切である
イーヨーのつぼの中 小川洋子
自由という名の不自由 米原万里
書かないことの不安、書くことの不幸 金井美恵子
村の鍛冶屋 車谷長吉
大長編にも、数行の詩にも共通する文章の原則 轡田隆史
締め切りと枚数は守れ 池井優
締め切りまで 谷川俊太郎
作家の日常 星新一
明日があるのは若者だけだ。 黒岩重吾
時間について 池波正太郎
世は〆切 山本夏彦
作者おことわり 柴田錬三郎

著者紹介・出典
❖『文章読本』発売遅延に就いて 谷崎潤一郎
書店様向け
一覧注文書

記事・書評
 朝日新聞 2016年10月23日付 鴻巣友季子「悶絶する文豪」
 週刊ポスト 2016年10月28日号 BOOKReview 鴻巣友季子「期日に追われる人にとって「最高のサスペンス本」」
 週刊金曜日 2016年10月7日号 BOOKコーナー 倉本さおり「名だたる文筆家の「書けない」弁解」
 AERA 2016年10月17日号 BOOKコーナー 森永卓郎「読まずにはいられない 本書の感想こそあなたを映し出す鏡」
 東京新聞 2016年10月9日付読書欄 池内紀「言い訳にも文学の豊かさ」
 京都新聞 2016年9月29日付 コラム欄「凡語」 
 神奈川新聞 2016年9月25日号 読書欄「締切めぐる作家たちの戦い」
 週刊文春 2016年9月29日号 「文春図書館」 
 TV Bros.2016年9月24日号 志磨遼平「〆切ある人生。」
 朝日新聞広告 BOOK TIMES9月号 「書店員さんオススメの本」
 GINGER 2016年11月号 温水ゆかり「ブックコーナー」
 週刊朝日 2016年9月30日号 長園安浩「ベストセラー解読」
 サンデー毎日 2016年11月号 松浦弥太郎「本のある日々」


【お詫び】
この度、『〆切本』302頁の締切意識度チェックシートの表記にかんして、下記のとおり誤りがございました。お読みいただいたみなさまには、混乱をお招きしてしまい、心よりお詫び申し上げます。
今後このような誤表記がないよう、チェック体制を徹底いたす所存です。


「締切意識度チェック」
Q2、Q5、Q8の点数表記(左端から)
【誤】1 2 3 4 5  ⇒ 【正】5 4 3 2 1

【公募】アウトロー俳人・北大路翼さんがあなたの「お悩み」を俳句化!

新宿歌舞伎町……東洋の不夜城と言われる、危険と隣り合わせのこの街で夜な夜な詩句活動を行う集団「屍派」。その家元としてメディアからも大注目されている、アウトロー俳人の北大路翼さん。

ただいま弊社では、そんな“狂犬”北大路さんによる、アウトロー魂あふれる俳句入門書を準備しております。
そのなかで、一般の方からの「お悩み」をもとに北大路さんが俳句を詠むページを設けたく、このたび、エピソードを公募させていただくことになりました。
小さなものでも大きなものでも構いません! 人生に行き詰まりを感じている方からの、俳句化してほしい「お悩み」をお待ちしております。
◉応募要項
・お名前(ペンネーム可)
・年齢
・性別
・職業
・居住地
・ご連絡先
・お悩み
ご自身の置かれている状況について、できるだけ具体的にお書きください。可能でしたら季節や場所など、細部についても補足をお願いします。字数不問。
※掲載にあたり、適宜リライトさせていただきますので予めご了承くださいませ

例)昨年のクリスマスイブ、初めてホストクラブに行きました。それまではホストみたいなチャラいタイプは嫌いだったのですが、ホスト狂いの友人に連れられて、社会見学気分で歌舞伎町にあるA(仮)というお店へ。友人の推しホストは確かにイケメンで、思っていたような嫌なノリではなく、意外と楽しいところだな、と、そこまでは良かったんですが……。お酒もほどよく回ったころ、友人がトイレに立ったとき、そのホストから熱烈に口説かれました。友人の手前、その場では断ったのですが、もらった名刺の裏に「あいつ(友人)には教えてないけど」と言いながらプライベートのLINE IDを書かれました。友人はそのホストにかなり貢いでいて、横から手を出そうものなら友情崩壊は避けられません。ですが、本心では彼に強く惹かれている自分もいます。友情と恋愛、どちらを取ればいいのでしょうか?
以上を、メール本文にお書きのうえ、タイトルに「北大路翼俳句入門書 お悩み応募」と記入の上、〆切までにお送りください。

応募先メールアドレス:
tsutsui★sayusha.com 編集部筒井宛(←★を@に換えてお送りください)

〆切 2018年6月20日(水)

採用された方には、完成した本書(サイン入り)を1部お送りいたします。
みなさまのご応募、お待ちしております。
北大路翼(きたおおじ・つばさ)
新宿歌舞伎町一家「屍派」家元。砂の城城主。
1978年生まれ。小学5年生より句作を開始。2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から引き継ぎ、「砂の城」と改称。句集に『天使の涎』(邑書林、第7回田中裕明賞受賞)、『時の瘡蓋』(ふらんす堂)、編著に『新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」アウトロー俳句』(河出書房新社)がある。屍派の活動はNHK「ハートネットTV」でも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。

「美術手帖 アートと人類学特集」でインゴルド『メイキング』が紹介されています

「美術手帖」2018年6月号の「アートと人類学」特集に、ティム・インゴルド『メイキング 人類学・考古学・芸術・建築』が紹介されています。

つくるとは、心のなかのかたちを物質に押しつけることではない――むしろ、かたちを取ろうとしている素材の流れに加わり、これを発展しつつある目的へとたわめることだ。インゴルドは、アリストテレス以来の質量形相主義的な創作観を批判し、籠を編む、土器を成形する、物語を語る、線を描くといった様々な〈つくること〉を、世界とともに生成変化する私たちの生のなかに置き直す。

港千尋さんの監修による力の入った特集号。ブックガイドコーナーにはレヴィ=ストロースやM・モースのほかに、G・ベイトソン『精神の生態学』、B・ラトゥール『虚構の「近代」』、松嶋健『プシコ ナウティカ』などが紹介されています。
ありがとうございます!

産経新聞で『源氏物語① A・ウェイリー版』をご紹介いただきました

2018年5月16日付の産経新聞文化面で、『源氏物語① A・ウェイリー版』をご紹介いただきました。
今から約100年前、英国の東洋学者、アーサー・ウェイリー(1889〜1966)が英訳した紫式部の「源氏物語」(1008年成立)は、長編小説の傑作として世界に知られる。芸術性の高さで名高いウェイリー訳を、再び日本語に訳し戻したユニークな『源氏物語』が刊行中だ。異文化をくぐりぬけた再翻訳本が、源氏物語の新しい楽しみを提示している。
6月刊行予定の2巻にも触れていただいています。素敵な記事をありがとうございました!

川口晴美さんに『源氏物語① A・ウェイリー版』を書評していただきました

2018年3月3日東京新聞の夕刊コラム「川口晴美の 詩はいかが」で、『源氏物語① A・ウェイリー版』(毬矢まりえ+森山恵訳)を取り上げて頂きました。
時空を超えて織り重ねられた言葉から立ち上がるのは、どこともしれないファンタジックな異空間で繰り広げられる人々の瑞々しくも普遍的な恋と苦悩だ。
素敵な評をありがとうございました!

図書新聞(3348号)に『源氏物語① A・ウェイリー版』の翻訳者インタビューが掲載されました

『源氏物語① A・ウェイリー版』翻訳者の森山恵さん、毬矢まりえさんのインタビュー(2018年4月21日/聞き手:図書新聞編集部 村田優さん)。源氏物語との出会い、アーサー・ウェイリーがそれを訳していたと知ったときの驚き、詩人・俳人のおふたりがこだわった創作者ならではの訳についてなど、読み応えたっぷりの記事になっています。
ーウェイリー自身も紫式部の声を聞いて『源氏物語』を訳していたそうです。
森山 そう、私たちもウェイリーを通して紫式部の声を聞きながら、翻訳してきました。ウェイリーの仕事がいかに大変なものであったか、と思います。たった一人で、誰からも理解されず十年も翻訳していたことの孤独、『源氏物語』への愛を感じました。私たちもまた『源氏物語』が好きなので、本書によってみんなにもっと『源氏物語』を好きになってほしい、読んで頂けたらと切に願っています。
素敵な記事をありがとうございました!

採用情報【営業】

このたび左右社では、営業を募集いたします。

勤務地:東京都渋谷区渋谷
◎募集職種:営業 ※左右社では営業も企画・編集を行い、編集も営業を行います。
◎業務内容:営業、編集、講座の企画・運営、広報、販促物作成、事務作業もしてもらいます。
書籍やカタログの企画・編集・制作、新規事業の開拓を含むさまざまなことが業務に含まれるため、Indesignソフトやillustratorも習得してもらいます。
◎雇用形態:正社員/契約社員(試用期間あり)
◎応募資格:〈職歴〉営業・編集・制作の経験を有する方もしくは興味のある方
◎待遇・福利厚生:月給制(試用期間あり/給与は経験に応じて考慮いたします)・社会保険完備・交通費支給(上限あり)
※詳細面談にて

ご興味をお持ちの方は、下記書類①~⑤を郵送にてご送付ください。書類選考を通過した方のみこちらからご連絡いたします。なお、ご応募頂きました書類はご返却いたしませんので、あらかじめご了承ください。
①履歴書
②職務経歴書
③営業企画、編集企画をそれぞれ2本以上
④作文(タイトル「こういう左右社にしたい」400字詰め原稿用紙1枚に手書き)
⑤作文(タイトル「仕事と自分」400字詰め原稿用紙1枚に手書き)

〈応募資格〉
年齢30歳くらいまで

〈応募締め切り〉
決定次第、締め切らせていただきます。

〈書類送付先〉
150-0002 東京都渋谷区渋谷2‐7‐6‐502
左右社 脇山宛て
※ご質問のある方は、メール(info@sayusha.com)までお願いいたします。


『渋谷読書人』No.4に『ジァンジァン狂宴』が紹介されています

「渋谷駅チカカルチャー」関連本として『ジァンジァン狂宴』を紹介していただきました(2018年2月)。
1969年渋谷山手協会地下に誕生し、2004年まで存在した小劇場「ジァン・ジァン」の劇場主・高嶋進の自伝的小説。収容人数200人程の小さな舞台に忌野清志郎やユーミン、美輪明宏など多くのアーティストが出演し“サブカルの聖地”と呼ばれた。
ありがとうございました!

『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150!2』に『桜前線開架宣言』と『天の川銀河発電所』が紹介されています

東直子さんに『桜前線開架宣言』を、金原瑞人さんに『天の川銀河発電所』を紹介していただきました(2017年11月)。
東直子さん『桜前線開架宣言』
短歌のアンソロジーの解説といえばカタログ的な役まわりのものが多いのだが、この本は、現代短歌の流れを汲んだ歌人論、時代論として書かれている。また、編者の一人の人間としての考えや気持ちが描かれていていたりなど、純粋に読みものとしてもおもしろい。
金原瑞人さん『天の川銀河発電所』
全体が「おもしろい」「かっこいい」「かわいい」と三つに分類されているのも楽しい。また、「読み解き実況解説」と題した対談で、俳句の読みどころ、勘どころ、見どころ、みたいなものが丁寧に解説されているのもうれしい。

ありがとうございました!

『ちくま』(No.566)に『A・ウェイリー版源氏物語1』の書評が掲載されました

斎藤美奈子さんに『A・ウェイリー版源氏物語1』を紹介していただきました(2018年5月)。
当初、これを読んだ時にはブッ飛びましたね。「ですます」体に加えてカタカナを多用した訳文は、まるで「ベルばら」。完全にヨーロッパ(ではなくオリエントだけど)の王朝ロマンだ。
ウェイリー版の特徴は、文物自体を読者になじみの深いヴィクトリア朝時代の文物(単語)に置き換えていることで、琵琶はリュート、横笛はフルート、床はベッド、御簾はカーテン、裳はスカート、数珠はロザリオってな具合になる。
ありがとうございました!