カタルーニャ地方のバルセロナ生まれ。父の意向に従い商業学校に入学したが、同時に美術学校にも通う。1910年には商会に帳簿係として就職するも翌年病を患い退職。療養中に画家になることを決意し、フランセスク・ガリの美術学校で学んだ。伝統的なものと現代的なものを融合させ、カタルーニャ独自の新たな文化の創造を目指す気運が高まるなか、フォヴィスムやキュビスムを消化したうえで緻密な描写で画面を構成する様式に到達する。1920年以降はパリとモンロッチを活動拠点とし、シュルレアリスム運動に参加。この頃より、現実には存在しない記号的モチーフ、または浮遊する生物のようなモチーフが中心となる特徴的な様式が確立してゆく。晩年はマヨルカ島にアトリエを構え、同地で没する。絵画や彫刻、版画、舞台装飾、陶芸など、その制作活動は多岐にわたった。