はじめに
第一章 パレスチナ問題以前のパレスチナ
五百周年/砲兵将校/逆三角形/シオニズムのネガティブ(陰画紙)/
ハジ・アミン・フセイニー/夢と悪夢
第二章 戦うユダヤ人国家
超大国のディレンマ/スターリンの選択/自由将校団/モスクワのディレンマ/スエズ危機/ノルマンディーの英雄/ナセリズム/六日戦争/生ける屍/イスラエル国防軍/東南アジアの「イスラエル」/
マサダの誓い/モサドの活躍/核/アメリカの援助/「蜃気楼」から「幽霊」へ/戦場から議場へ
第三章 アラブ世界の反撃
カラメの戦い/パレスチナ解放運動/PLO/パレスチナ国家/ユダヤ人とは?/ヨルダン内戦/ナセルの後継者/十四時〇五分/奇襲/六時間戦争/最後の手段/戦争による平和/核警戒体制/往復外交/石油危機
第四章 変わるイスラエル
カーター/ビギン、ベギン、ビーガン/「占領地」「解放地」「管理地域」/もう一つのシオニズム/三階建ての家/イスラエルのアラブ化/パレスチナとパレスチナ人/キャンプ・デービッドへの道/エジプト対アラブ連合/キャンプ・デービッド/最後のエジプト兵まで/ベイルートへ
第五章 レバノン戦争
統計という名の虚構/国の中の国/スフィンクスの計算/ファタハ・ランド/湾岸戦争のリハーサル/ヘルモン山の雪/サブラとシャティラ/サッダーム・フセイン/キャンプ・デービッドの果実/パレスチナ人の「発見」/選択としての戦争
第六章 ペレストロイカの影で
「世直し」/アリアー/アサド/PLOへの打撃
第七章 インティファーダ
ダビデとゴリアテ/「炎上」/大分県と奄美大島の半分/電話を待ちながら/ダビデの細胞分裂/「占領地都民」/真の「イスラエル」/パレスチナ解放運動の力学/アメリカ・PLO対話
第八章 湾岸戦争と中東和平
イスラエルの恩人フセイン/「リンケージ」/もう一つのパレスチナ問題/アラファト金脈
第九章 オスロへの道
アメリカのリンケージ/ユダヤ・ロビーの本音/戦略的資産/ゴルバチョフのプレゼント/ノルウェーの森、スカンジナビアの家具
第十章 ラビン/その栄光と暗殺
ネクタイを締められなかった男/エンテベの奇跡/ラビンのカム・バック/凶弾の思想/ペレス、ナンバー・ツーの悲劇/「エンジニアの死」/報復の報復/イスラエルのアラブ人
第十一章 ネタニヤフとバラク
ネタニヤフ一族/「ビービー・ゲート」/初めて公選された首相/神の贈り物/ネタニヤフの功罪/ピアノを弾く「ゴルゴ13」/ラビンの後継者
第十二章 スフィンクスの謎/シリアの故アサド大統領
アサドのプロフィール/党と軍へ/アニセ・マフルーフ/軍事委員会/孤高の電話魔/「ダマスカスのスフィンクス」/アラウィー派の支配体制/死人に口なし/時間との競争/眼科医の眼識/シリア内戦 /アサドスターンとクルディスターン/エルドアンの変心/計算できる敵
第十三章 シャロンとガザからの撤退
難民キャンプとキャンプ・デービッド/国境/入植地/エルサレム/水/難民の帰還権/第二次インティファーダとシャロン/キャンプ・デービッドの真実/シャロンの計算/不死鳥の死/分離壁とガザからの撤退/パレスチナの分裂/シリアの原子炉爆撃
第十四章 オバマ
凍結の凍結/Jストリート、イスラエルを批判するユダヤ・ロビー/
エネルギーシフト/「サウジ“アメリカ”」
第十五章 トランプ
エルサレムの首都認定/アラバマからエルサレムへ/進化論を否定する人々/ 福音派が選んだ大統領/ゴラン高原/イラン核合意からの離脱/人脈
第十六章 新しい波
バーニー・サンダース/人口動態―爆発してしまった時限爆弾/BDS/占領地ボイコット/変わってしまったアメリカ/サンダース・チルドレン/ガザの「虐殺」/パレスチナ系議員の誕生
第十七章 バイデンの中東政策
オバマ政権同窓会/軍事力の行使/中東政策/イラン/クルド民族/トルコ/イスラエルとパレスチナ/サウジアラビア批判