開館3周年記念展「HOME/TOWN」展公式図録

書誌情報

定価
1,650 円(税込)
ジャンル
刊行日
2020年02月10日
判型/ページ数
B6判 並製 144ページ
ISBN
978-4-86528-012-8
Cコード
C0072
装幀・装画
平野篤史(AFFORDANCE)/装幀

内容紹介

たとえそこが歓喜するような場所ではなくても、われわれは多かれ少なかれ、「故郷」「地方」「ふるさと」に、宿命づけられるようにして生きている。本展は、そのどうにもならなさとともに、おのおのの「hometown」を見つめる場所として企画された。あなたにとって、ふるさとはどういう場所だろうか?
──小金沢智(本展ディレクター)

「hometown —— そのどうにもならなさとともに生きるために」より

 


 

飾らない言葉で太田の自然を描いた、清水房之丞の詩。さまざまな地方都市を撮影し続ける吉江淳が浮かび上がらせた、行政区として境界を引ききれない「ふるさと」の存在。セルフポートレートを中心としていた片山真理は、今回、足尾銅山を題材にしたスナップショットなどの新境地を開拓する。
太田にゆかりをもつ3人の作家の作品から、私たちが生きる土地の歴史、生活を見つめる。川をはじまりとして、漠然とした存在である「ふるさと」を捉えなおしてゆく。

 



◉参加作家:清水房之丞(詩人、1903-1964)、吉江淳(写真家、1973-)、片山真理(アーティスト、1987-)

◉掲載作品充実:・清水房之丞の詩 11作品を収録 ・吉江淳、片山真理の新作を初掲載

◉特別寄稿本展覧会と出展作家への理解を深めるテキスト:・前野健太(ミュージシャン・俳優)・管啓次郎(評論家・詩人)・牧信太郎(美術手帖トリビューティング・エディター)・小金沢智(東北芸術工科大学専任講師、キュレーター)

目次

ごあいさつ
川の流れの先にまちを、文化を見る ———— 太田と川  矢ヶ崎結花

清水房之丞
 村の七月
 水田の子供
 畑中
 春の柳
 桑の山
 田舎道
 桑畑の草刈
 晩春
 木ねんじん
 わがこゝろのふるさと
 愉快なる散歩

詩の生まれるところ  前野健太

吉江淳
 地方都市
 出口の町
 川世界

「出口の町」の入口で  管啓次郎
インタビュー 吉江淳

片山真理
 on the way home
cannot turn the clock back - surface
ashio copper mine

「新しい生」を生きるための眼差し  牧信太郎
インタビュー 片山真理

hometown ———— そのどうにもならなさとともに生きるために  小金沢智

作家略歴
寄稿者略歴
作品リスト
展覧会概要/展覧会制作
フォトクレジット/謝辞

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東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目55-12
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