はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル

はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル

穂村弘、枡野浩一、東直子らが次々に歌集を刊行し、現代短歌の21世紀は幕を開けた──。

書誌情報

定価
2,420 円(税込)
ジャンル
刊行日
2021年05月25日
判型/ページ数
四六判 並製 258ページ
ISBN
978-4-86528-032-6
Cコード
C0095
装幀・装画
松田行正+杉本聖士/装幀

内容紹介

ネットや同人誌の隆盛を背景に、多彩な才能が活躍し、熱くきらめきつづけた20年間。
評論や小説でも注目される歌人・瀬戸夏子が選んだ、時代を刻んだ55の読むべき歌集でたどる最先端短歌ガイドにして、待望の現代短歌クロニクル。
2000年以降に刊行された重要な歌集の意味・面白さ・読みどころを紹介、加えて代表歌10首を選び出しました。また「ニューウェーブ」「ポストニューウェーブ」など、今日の現代短歌史のキーワードをコラムで論じます。
穂村弘以降、必読の若手現代歌人を徹底紹介したベストセラー・アンソロジー『桜前線開架宣言 Born after 1970現代短歌日本代表』の姉妹編となるマスト・バイ・アンソロジーがついに登場!穂村弘、枡野浩一、東直子らが次々に歌集を刊行し、現代短歌の21世紀は幕を開けた──。

 



歌集を買ってみたい、いろいろ読んでみたい。
けれどどこから手をつけたらいいのかわからない。
この本はそんな人に向けたブックガイドとして企画された。
(「まえがき」より)

目次

まえがき

二〇〇〇年から二〇一〇年
 『夜光』吉川宏志
 『林檎貫通式』飯田有子
 『椿夜』江戸雪
 『ハッピーロンリーウォーリーソング』枡野浩一
 『開放弦』上村典子
 『青卵』東直子
 『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』穂村弘
 『歩く仏像』渡辺松男
 『プライベート』佐藤真由美
 『嬬問ひ』高島裕
 『キンノエノコロ』前田康子
 『念力家族』笹公人
 『木曜日』盛田志保子
 『銀耳』魚村晋太郎
 『O脚の膝』今橋愛
 『uta 0001.txt』中澤系
 『やさしい鮫』松村正直
 『竹とヴィーナス』大滝和子
 『乱反射』小島なお
 『あのにむ』川崎あんな
 『ざわめく卵』吉野裕之
 『ひとさらい』笹井宏之
 『薄い街』佐藤弓生
 『鈴を産むひばり』光森裕樹
 『パン屋のパンセ』杉崎恒夫

二〇一一年から二〇二〇年
 『裏島』『離れ島』石川美南
 『手のひらの花火』山崎聡子
 『日本の中でたのしく暮らす』永井祐
 『あそこ』望月裕二郎
 『すずめ』藤島秀憲
 『オーロラのお針子』藤本玲未
 『体温と雨』木下こう
 『やがて秋茄子へと到る』堂園昌彦
 『蓮喰ひ人の日記』黒瀬珂瀾
 『砂丘律』千種創一
 『人魚』染野太朗
 『人の道、死ぬと町』斉藤斎藤
 『永遠でないほうの火』井上法子
 『キリンの子 鳥居歌集』鳥居
 『わたくしが樹木であれば』岡崎裕美子
 『かなしき玩具譚』野口あや子
 『アネモネ・雨滴』森島章人
 『男歌男』奥田亡羊
 『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』雪舟えま
 『カミーユ』大森静佳
 『温泉』山下翔
 『海蛇と珊瑚』藪内亮輔
 『スウィート・ホーム』西田政史
 『ピクニック』宇都宮敦
 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』初谷むい
 『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』木下龍也・岡野大嗣
 『はるかカーテンコールまで』笠木拓
 『母の愛、僕のラブ』柴田葵
 『崖にて』北山あさひ
 『Lilith』川野芽生

コラム
 ニューウェーブ
 第一歌集
 テン年代
 前衛短歌
 ポストニューウェーブ

あとがき

『はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル』に関する情報

著者プロフィール

瀬戸夏子 (セト・ナツコ)

1985年生まれ。歌人。歌集『そのなかに心臓をつくって住みなさい』『かわいい海とかわいくない海end.』のほか、 『現実のクリストファー・ロビン 瀬戶夏子ノート2009-2017』『白手紙紀行』がある。

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