人間発達論

私たちは生涯、発達し続けながら生きている

書誌情報

定価
2,200 円(税込)
電子書籍価格
2,090 円(税込)
ジャンル
シリーズ
刊行日
2021年12月20日
判型/ページ数
B6判 並製 332ページ
ISBN
978-4-86528-057-9
Cコード
C0337
装幀・装画
松田行正+杉本聖士/装幀

内容紹介

親子関係のなかに自我を育む幼少期、学校や先生、仲間と出会う子ども時代、職業や配偶者の選択など決断を重ねながら自分らしい人生を重ねてゆく青年時代、そしてさまざまな道のりで老いてゆく老年期。社会をつくり、社会のなかで変わり続けながら生きていく私たちのすがたを最新の調査分析でみる。

今日、家庭は労働からの慰撫を求める休息の場となり、親は子どもへのしつけを喪失し、私生活の重視は学校の役割に、大きな影響を与えるようになっている。男女の出会いの変化は、子育てと仕事のあいだの男女の意識に緩やかに影響している。人間が成長とともに選択し、適応しながら生きてゆく社会環境。それ自体が時代とともに大きく変わってゆくようすをも丁寧にたどる一冊。

目次

第一章 ヒトから人間へ 社会的人間の形成
第二章 自我のめばえ 言語の獲得と自我の形成
第三章 家族から仲間、そして学校へ 子どもの社会的世界
第四章 自己の探索 アイデンティティの形成
第五章 人生の決断 職業と配偶者の選択
第六章 職業キャリアの形成 組織における役割
第七章 親になる過程 家庭的役割の形成
第八章 高齢者となること 定年後の生活変化
第九章 老化・病気・死 人間の社会的終焉
あとがき

『人間発達論』に関する情報

著者プロフィール

住田正樹 (スミダ・マサキ)

1944年兵庫県生まれ。教育社会学、発達社会学。放送大学名誉教授・九州大学名誉教授。
主な著書に『子どもの仲間集団と地域社会』『子どもの仲間集団の研究』『地域社会と教育』『子ども社会学の現在』、編著や訳書に『子どもたちの「居場所」と対人的世界の現在』(共編著)『教育社会学』(共編訳)『リトルリーグの社会学』(監訳)『ピア・パワー』(監訳)『子どもへの現代的視点』(共編著)『子どもと家族』(編著)『子どもと地域社会』(編著)『子どもの発達社会学』(共編著)『家庭教育論』(編著)『変動社会と子どもの発達』(共編著)などがある。

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