投票日直前、相撲ライターが候補者に物申す!? 建前なしの政治問答、まさかの第2弾! 注目の選挙区「香川1区」で、“選挙のリアル”を追った14日間のこと。
書誌情報
- 定価
- 1,760 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,540 円(税込)
- 刊行日
- 2021年12月27日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 208ページ
- ISBN
- 978-4-86528-061-6
- Cコード
- C0031
- 重版情報
- 2
- 装幀・装画
- 杉本聖士(表紙・帯)/イラスト、松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
「何が分からないのかも分からないんです」と永田町に乗り込んでから1年。
相撲・音楽ライターの和田靜香がパワーアップして戻ってきた!
街宣、ビラ配り、電話かけを実際に体験して感じた、日本の選挙へのギモン。
「物言う市民」の立場から、パワフルな問いが炸裂!
街宣から帰ってきた小川淳也に「何してるん?」と聞かれ、渋々「電話かけ」のボランティア。
「案内はメールでいいじゃん?」「選挙ビラになんでわざわざ1枚1枚シールを貼るの?」。
謎の公職選挙法にボヤきながら休むことなく動き続けて、究極の「選挙ハイ」発動。
そして気づく。「選挙にはなんで休みがないのか」。
選挙事務所では女性ボランティアのなかに溶け込んで「選挙で使われる言葉ってたいがいマッチョ!」とワイワイおしゃべり。
そして投票日直前、ジェンダーにまつわる「匿名のタスキ」問題をめぐって、小川淳也とまさかの衝突……!?
その他、俳優・小泉今日子×小川淳也×和田靜香の鼎談や、『本当に君は総理大臣になれないのか』の著者・中原一歩×和田靜香の対談、小川淳也の選挙演説も豪華収録!
『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』という本を2021年8月末日に出したところ、思わぬほどの反響をいただき、あれよあれよという間に版を重ねた。日々目まぐるしく取材を引き受けている中で衆議院議員選挙が近づいてきて、
「2~3日、香川に小川(淳也)さんの選挙を見に行こうかぁ」
そう気楽に話しているうち、「10月31日が投開票日」と決まった途端、なぜか
「全日程行って、日記を書く」
と、仁王立ちして言っていた。やだ。マジか?
これまでも、選挙への関心はあった。「選挙に行こう」と呼びかける、「選挙ステッカー」という運動さえやったことがある(今はほぼほぼ友達に任せっきりだ)。でも、選挙そのものを、どんな風にどんな人が動かして進んでいるのか知らなかったので、それを見たら何か分かるのかもしれないと思った。本を一緒に作った「小川さんの選挙」がどんな風なのか、興味津々だったし。
「思って」、さらに「津々」、ではあったけれど、その実、そうそう大して何か特別なことは期待せず、これといった問題意識も持たず、ただ「noteで日記を書こう」とだけ決め、どういう風に日記をアップしていくか編集部とろくに話し合いもせず、取材に追われる日々のままドタバタと飛行機に乗って高松へ行ってしまった。さすが私っ!
それからしかし、さすがにあれこれ考えることになるわけだが、旅が始まったばかりのころ、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』の大島新監督と話をしていて、
「『時給はいつも最低賃金~』では民主主義を考えたから、今度は民主主義を実践しに来ました」
と言っていた。どっからそんな言葉が出てきたのやら。摩訶不思議。
そんなわけで、10月18日に高松に入り、11月2日に東京に戻るまでの日記+あれこれ。民主主義を一緒に考えて本を作った衆議院議員・小川淳也さんの香川1区での選挙にくっついたり離れたりしながら、民主主義をやったり、見たりした記録です。
「はじめに 民主主義をやりに来た ※ただしノープランで」より