九楊先生の文字学入門

九楊先生の文字学入門

「私の文字学=書字学研究の集大成の本です」石川九楊

書誌情報

定価
3,259 円(税込)
ジャンル
刊行日
2014年04月30日
判型/ページ数
四六判 並製 368ページ
ISBN
978-4-86528-103-3
Cコード
C0081
装幀・装画
戸田ツトム+小林剛/装幀

内容紹介

これは発見! 文に文法があるように、書字にも「主語」や「動詞」、「述語」 や「形容」がある! 読めば、手書き文字が持つ魅力と魔力が手にとるように伝わります。

手書き文字は一字がそのまま文学。筆記具を持ち、紙に一文字書けば、あなたも文学者です。手書き文字はじつは圧倒的な情報量を持っています。そのことの仕組みを十二講にわたって講義します。九楊先生による新境地の本です!

目次

第一講 表現
第二講 動詞ーー筆蝕すること
第三講 場
第四講 主語
第五講 述語
第六講 単位ーー筆画
第七講 変化
第八講 接続ーー連綿論
第九講 音韻ーー筆蝕の態様
第十講 形容
第十一講 接辞
第十二講 構文

『九楊先生の文字学入門』に関する情報

著者プロフィール

石川九楊 (イシカワ・キュウヨウ)

1945年福井県生まれ。書家。
京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、文字文明研究所所長を経て、現在、同大名誉教授。「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かし、書の構造と歴史を読み解く。評論家としても活躍し、日本語論、日本文化論は各界にも大きな影響を与える。作品制作・執筆活動、いずれの分野でも最前線の表現と論考を続け、制作作品は二千点以上、著作刊行は百点を超える。
1990年『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞。2017年『書だ!石川九楊展』、2024年『石川九楊大全展』を開催(いずれも東京上野の森美術館)。『石川九楊著作集』全十二巻(ミネルヴァ書房)、『石川九楊自伝図録 わが書を語る』のほか、主な著書に『中國書史』(京都大学学術出版会)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)、『日本語とはどういう言語か』(講談社学術文庫)、『説き語り 日本書史』(新潮選書)、『説き語り 中国書史』(新潮選書)、『書く 言葉・文字・書』(中公新書)、『筆蝕の構造』(ちくま学芸文庫)、『九楊先生の文字学入門』(左右社)、『河東碧梧桐 表現の永続革命』(文藝春秋)、編著書に『書の宇宙』全二十四冊(二玄社)、『蒼海 副島種臣書』(二玄社)、『書家』(新書館)、作品集に『自選自註 石川九楊作品集』(新潮社)、『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』(求龍堂)などがある。

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