ピケティ『21世紀の資本』を越えて

ピケティ『21世紀の資本』を越えて

超入門から資本主義新論へ 大澤真幸THINKING「O」

大澤真幸が大解剖!ピケティ『21世紀の資本』。だれでも理解できる超入門から、それを深く展開した資本主義新論へ。

書誌情報

定価
1,320 円(税込)
ジャンル
シリーズ
刊行日
2015年06月10日
判型/ページ数
四六判 並製 128ページ
ISBN
978-4-86528-120-0
Cコード
C0036
装幀・装画
松田行正+杉本聖士/装幀

内容紹介

【左右社設立10周年第三弾】 大澤真幸が大解剖!ピケティ『21世紀の資本』。だれでも理解できる超入門から、それを深く展開した資本主義新論へ。ゲストに経済学者の小野善康氏。グラフを見ているだけでもおもしろいピケティのデータを正確に理解。そのうえで、焦点はピケティの中心的なテーゼ、 r>g に。ピケティの大発見のように思われている、この不等式の本当の意味とは何か。ピケティの議論から、格差の真の原因とこれからの資本主義を考える。大澤真幸による「超早わかり『21世紀の資本』」も掲載。THINKING「O」シリーズ、最新号!

目次

【入門】『21世紀の資本』超早わかり……大澤真幸
【対談】r>gの本当とその先を話します……大澤真幸×小野善康
【論文】格差の原因は“それ”ではない!………大澤真幸

[対談より]
・グラフを見ているだけでも面白い
・成長がなかったから家賃ゼロでいいとはならない
・r>gが大発見として受け止められている驚き
・rとgは本来比べられない
・資本家は資本収入で一銭も食べないという仮定
・お金を貯めたい自分と、使いたい自分
・国債を買う人は金持ちというおかしな仮定
・能力や一生懸命さに応じた格差はあっていい
・多くの人は自分にもrがあることを忘れている
・地位選好こそお金がもっと欲しいと思わせる要因のひとつ
・マルクスとピケティはねじれた関係になっている
・ピケティの議論にぴたりとあてはまる『ゴリオ爺さん』
・アメリカはピケティの理論にぴたりとあてはまらない
など

『ピケティ『21世紀の資本』を越えて』に関する情報

著者プロフィール

大澤真幸

大澤真幸 (オオサワ・マサチ)

1958年生まれ。社会学。個人思想誌「THINKING「O」」主宰。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞。ほかの著書に世界史の謎を読み解いた『〈世界史〉の哲学』「古代篇」「中世篇」「東洋篇」「イスラーム篇」「近世篇」「近代篇1」「近代篇2」のほか、『不可能性の時代』『〈自由〉の条件』『生権力の思想』『可能なる革命』『三島由紀夫 ふたつの謎』『社会学史』『経済の起源』『この世界の問い方』など。共著に『おどろきのウクライナ』『ふしぎなキリスト教』『二千年紀の社会と思想』『ゆかいな仏教』『憲法の条件』『げんきな日本論』など。

小野善康 (オノ・ヨシヤス)

1951年生まれ。経済学者。大阪大学特任教授。菅直人元首相の経済政策のブレーンとして活躍した。著書に『景気と経済政策』『景気と国際金融』『不況のメカニズム』『成熟社会の経済学』 『エネルギー転換の経済効果』ほか多数。

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