方丈記と住まいの文学

方丈記と住まいの文学

理想の生き方は住まいとリンクする! 方丈記を源流とし、日本文学における住まい観の多様な広がりを浮き上がらせる、意欲的な一冊。

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
電子書籍価格
1,980 円(税込)
ジャンル
シリーズ
刊行日
2016年07月30日
判型/ページ数
B6判 並製 256ページ
ISBN
978-4-86528-145-3
Cコード
C0395
装幀・装画
松田行正+杉本聖士/装幀

内容紹介

理想の生き方は住まいとリンクする! 方丈記を源流とし、日本文学における住まい観の多様な広がりを浮き上がらせる、意欲的な一冊。鴨長明、兼好から鷗外、漱石、森茉莉、吉田健一まで…先人たちは、住居と日常に何を見出したか? 『徒然草』に描かれた“好ましくない室内描写”など興味深い資料も収録。

目次

第一章 草庵・閑居・廃園の文学誌
第二章 『方丈記』 草庵記の誕生
第三章 『徒然草』 住まいを論評する
第四章 風雅な庭園 中世文人の造園趣味
第五章 近世前期の住居記 木下長嘯子から芭蕉まで
第六章 閑居記のユーモア 横井也有と大田南畝
第七章 廃屋と陋巷 樋口一葉と泉鏡花
第八章 市隠への憧憬 夏目漱石と森鷗外
第九章 近代の散策記 佐藤春夫から野田宇太郎まで
第十章 草庵記の継承 森茉莉の世界
第十一章 住まいの文学のゆくえ 吉田健一の世界
あとがき

『方丈記と住まいの文学』に関する情報

著者プロフィール

島内裕子 (シマウチ・ユウコ)

東京都に生まれる。国文学者。1979年東京大学文学部国文科卒業、1987年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程単位取得退学、現在 放送大学教授。博士(文学)(東京大学)。専攻 『徒然草』を中心とする日本文学。主な著書に『徒然草の変貌』(ぺりかん社)、『兼好─露もわが身も置きどころなし』(ミネルヴァ書房)、『徒然草文化圏の生成と展開』(笠間書院)、『徒然草をどう読むか』(左右社)、『方丈記と住まいの文学』(左右社)、『批評文学としての「枕草子」「徒然草」』(NHK出版)、『校訂・訳 徒然草』(ちくま学芸文庫)、『校訂・訳 枕草子』(上・下、ちくま学芸文庫)。

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