実力派の詩人たち4人が1年間にわたり紡いだ詩行。季節と土地と感情のゆるやかな起伏をはらんだ充実の連作52篇。

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
ジャンル
刊行日
2016年05月25日
判型/ページ数
B6判 並製 112ページ
ISBN
978-4-86528-148-4
Cコード
C0092
装幀・装画
五十嵐哲夫/装幀

内容紹介

実力派の詩人たち4人が1年間にわたり紡いだ詩行。季節と土地と感情のゆるやかな起伏をはらんだ充実の連作52篇。英訳を添えたバイリンガル版として刊行します。 連詩のルールは、
 1.形式はソネット
 2.ひとつ前の詩に描かれた風景を意識する
 3.ひとつ前の詩の最後の連から言葉をとって1行目を作る
 4.五と七のリズムを意識する
そして、順番は暁方ミセイ→管啓次郎→大崎清夏→石田瑞穂。
この詩人たちの冒険を、どうぞお楽しみください。

目次

ルール
連詩「地形と気象」
あとがき(大崎清夏)

『連詩 地形と気象』に関する情報

著者プロフィール

暁方ミセイ (アケガタ・ミセイ)

神奈川県横浜市出身。詩人。丘の上育ち、雨の日生まれ。詩集に『ウイルスちゃん』(第17回中原中也賞受賞)、『ブルーサンダー』、電子版詩集に『宇宙船とベイビー』。

管啓次郎 (スガ・ケイジロウ)

1958年生まれ。詩人、比較文学研究者。明治大学大学院理工学研究科〈総合芸術系〉教授。1980年代にリオタール『こどもたちに語るポストモダン』、マトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』の翻訳を発表。以後、仏・西・英語からの翻訳者として活動すると同時に『コロンブスの犬』(1989)『狼が連れだって走る月』(1994) などにまとめられる批評的紀行文・エッセーを執筆する。本書のもととなった『トロピカル・ゴシップ』(1998)『コヨーテ読書』(2003)『オムニフォン<世界の響き>の詩学』(2005) はポストコロニアル多言語世界文学論の先駆として高く評価されている。2011年、『斜線の旅』にて読売文学賞受賞。2010年の第1詩集『Agend’Ars』以後、8冊の日本語詩集と1冊の英語詩集を刊行。20ヵ国以上の詩祭や大学で招待朗読をおこなってきた。2021年、多和田葉子ら14名による管啓次郎論を集めた論集Wild Lines and Poetic Travelsが出版された。

大崎清夏 (オオサキ・サヤカ)

1982年神奈川県生まれ。詩人。詩集『指差すことができない』で 第19回中原中也賞受賞。詩集に『地面』(アナグマ社)、『新しい住みか』(青土社)、絵本に『うみの いいものたからもの』(山口マオ・絵/福音館書店)ほか。舞台公演や映像作品など、コラボレーションの仕事も多数手がける。

石田瑞穂 (イシダ・ミズホ)

詩人。新宿に流寓したのち、文人墨客らの隠棲する見沼の田園に漂着す。コロナ禍で海外に渡れないので、いまは日本の酒場、温泉、古本屋、骨董市を放浪中。代表詩集に『まどろみの島』(第63回H氏賞受賞)、『耳の笹舟』(第54回藤村記念歴程賞受賞)、最新詩集に『Asian Dream』、『長篇詩 流雪孤詩』。左右社刊行の連詩集『地形と気象』が話題に。2022年にオープンした国際ポエトリーサイト「Crossing Lines」プランナーを務める。
公式ホームページ「Mizuho’s Perch」https://mizuhoishida.jimdofree.com
国際ポエトリーサイト「Crossing Lines」https://crossinglines.xyz/area/tokyo

ジェフリー・ジョンソン (ジョンソン、ジェフリー)

シアトルのワシントン大学大学院で博士号を取得後、ミシガン、ミネソタ、ユタの各大学で比較文学を研究。2010年から大東文化大学教授として東京に在住。東京の各地でオープンマイクで自分の詩をよむ活動をしている。Tokyo Poetry Journal編集委員。著書にHaiku Poetics in Twentieth-Century Avand-Garde Poetry, 2011.

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