この骨の群れ/「死の棘」蘇生
高嶋進
伝説の小劇場ジァンジァンの劇場主には、やり残したことがあった。それは「死の棘」を舞台に載せること──。
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ
- 刊行日
- 2016年08月30日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 208ページ
- ISBN
- 978-4-86528-151-4
- Cコード
- C0093
- 装幀・装画
- 鈴木美里/装幀
内容紹介
伝説の小劇場ジァンジァンの劇場主には、やり残したことがあった。それは「死の棘」を舞台に載せること──。島尾敏雄との約束が三十余年のときを越えて実現する。特別な想いを寄せた沖縄、奄美で出会った高貴な魂、仲吉史子、石川文洋、屋良文夫そして島尾敏雄とミホとの交友を描く自伝小説第5弾。 沖縄の人は愚直だと云われてきた。正直すぎて気がきかないと。
だが、外観と内面の間にヴェールは無い。素直に心と心で繋がれる。疎外は無い。
沖縄人に、「沈む船」からの脱出術を探る。
「腐れナイチャー」を彼我自認し、一歩前に出る勇気を思索する。(「腐れナイチャー あとがきに代えて」より)