トランプ現象とアメリカ保守思想
会田弘継
トランプをアメリカ保守思想、右派政治史の流れから捉えなおし、危険な本質を暴く。いま起きているポピュリズムを考えるための必読書!
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- ジャンル
- 政治・経済・社会
- 刊行日
- 2016年08月30日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 208ページ
- ISBN
- 978-4-86528-152-1
- Cコード
- C0031
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
「アメリカ・ファースト!」かつてトランプとまったく同じスローガンを掲げた大統領候補がいた──。トランプ現象をネオコンだけでない知られざるアメリカ保守思想、右派政治史の流れから捉えなおし、反動思想と呼ぶべき危険な本質を暴く。いま世界で起きているポピュリズムの奥底を考えるための必読の1冊!【書評続々】
2016年アメリカ大統領選を席巻するトランプ現象。
疲弊し没落しつつある中流層、とりわけ貧困層に落ちる不安を抱えた中流層下半分の白人の不満と怒り、絶望がトランプ支持に結びついたことはいかなる未来を暗示しているのか?
1950年代、すなわち公民権法以前のアメリカへのノスタルジーを喚起するトランプはいかなる思想に支えられているのか?
第二次大戦後、ラッセル・カーク、ノーマン・ポドレッツらから始まり、ネオコン第2世代にいたる複雑な近代的なアメリカ保守思想の潮流と、思想が政治運動にいかに結びついてきたのか、ニクソンの南部戦略やニューライトの運動、レーガン政権へ向けた保守の大連合など現代アメリカ政治史の流れをたどり、トランプ現象の本質を本格的に捉え直す。
単なるポピュリズムではない、反動思想としてのトランプ現象を暴く。