書誌情報
- 定価
- 2,035 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2017年09月30日
- 判型/ページ数
- A5判 上製 280ページ
- ISBN
- 978-4-86528-182-8
- Cコード
- C0098
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
ウイグルでは詩でラブレターを書いたり、結婚式で親戚が新婦と新郎の美徳を詩で競うなど、詩の創作と発表がいまも身近に行われています。詩の朗読のできないウイグル人は一人もいないといいます。 本書は詩心のあふれたウイグル文化で育った11人の詩人たちのアンソロジー。『ああ、ウイグルの大地』『ウイグルの詩人アフメットジャン・オスマン選詩集』に続く、日本で読めるウイグル詩集第3弾。収録された詩はどれも一本の樹木のように屹立しています。
ウイグルでは有名な詩人のファンは、どんな名俳優やアイドルのそれよりも多く、詩人は熱烈に支持される。この土壌がまたよい詩人を育てる環境でもある。「詩」の言葉に敏感で、また目が肥えているとも言える。詩人は伝統的韻律を踏む詩を書いて人々に認められてから、初めて自由詩を書くことが許される。それゆえ、この十一人の詩人はウイグルの伝統文学の造詣が深く、その確たる知識の上で美しいウイグル語を駆使して己の感情を切なく詠いあげている。(「編訳者まえがき」より)