そんなことよりキスだった
佐藤文香
笑える。切ない。少しヘン!?下心満載!言葉遊びを少々加えた恋愛小説30景!!
書誌情報
- 定価
- 1,925 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,925 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2018年12月31日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 164ページ
- ISBN
- 978-4-86528-216-0
- Cコード
- C0093
- 装幀・装画
- 佐藤亜沙美/装幀、山本さほ/装画
内容紹介
メガネで天パー。前向きで目立ちたがりな佐藤さんは、恋しかしてこなかった。 パワフルにあったて砕け、幾重もの恋がめぐる。 1995年神戸からはじまる新しい恋愛のかたち。 さまざまなジャンルとのコラボレーションするなど現代俳句に新しい風を吹き込んできた 短詩界のエース佐藤文香の個性が爆発!
★装画は同じく1985年生まれの漫画家山本さほさんが担当★
本文より一部抜粋
*もしや!!!
これはコクられるかもしれない!!!
でも好きな人じゃ全然ない!!!
* ユーが服を脱いだのをチラ見した私は「うへっ」と声を上げた。「いいでしょ」とユーは言う。上半身全域に、龍の刺青が施されていた。「全部見せてあげようか」と言って、ズボンとパンツも脱いでくれた。深い緑。ちんこ以外、全身にくまなく入っていた。小さいお尻の鱗模様がとくに綺麗で、後ろから写真を撮った。「痛かった?」と聞くと「痛くないよ」と言われた。そんなことよりキスだった。