120点あまりの図版とともに、書家石川九楊が作品と人生を語り下ろす待望の一冊。
書誌情報
- 定価
- 3,520 円(税込)
- ジャンル
- 芸術・デザイン・写真
- 刊行日
- 2019年08月20日
- 判型/ページ数
- 四六判 上製 334ページ
- ISBN
- 978-4-86528-244-3
- Cコード
- C0071
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀、髙橋亨/写真、山下貴弘(カバー)/写真、筒口直弘(扉)/写真、塚田哲也(本文)/写真
内容紹介
福井に生まれ、書の芸術性に開眼した中学生のころ。 京都大学進学と同時に書道部に入部し、研究会を結成、 機関誌を創刊し、展覧会をひらき書に明け暮れる日々が始まる──。
「ギャラリー白い点」を拠点としたその表現の冒険、 河東碧梧桐や副島種臣の衝撃を知らしめた新しい書史の確立。
120点あまりの図版とともに、書家石川九楊が作品と人生を語り下ろす待望の一冊。
時代の言葉を書くことを求めて、さまざまな書法を探求してきた唯一無二の歩みを、
「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」「生きぬくんや」「はぐれ鳥とべ」など、
スケールの大きさ、墨染の紙の使用、暴力的な筆の使い方が見る者を圧倒する初期作品から、
「大象無形」「千年墨」「兆候」「呵凍」などトメ・ハネ・ハライからなる書の常識を踏み越え、
デザイン的となってしまうことをも恐れぬ探求と発見の時代、
古典へと沈潜し格闘した「歎異抄」「徒然草」「源氏物語」シリーズ。
そして、「二〇〇一年九月十一日晴──垂直線と水平線の物語」「罪と罰」「敗戦古稀」など、
比類ない境地をあゆむ近年の作品まで、充実した図版を収録します。