句集 また明日
太田うさぎ
飄々とした詠みぶりに定評のある太田うさぎが四半世紀の句歴を経て刊行する、待望の第一句集!
書誌情報
- 定価
- 2,530 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2020年05月30日
- 判型/ページ数
- 四六判変形 上製 176ページ
- ISBN
- 978-4-86528-276-4
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 佐野裕哉/装幀
内容紹介
俳句を作ることと服を着ることは似ている。(「あとがき」より) 飄々とした詠みぶりに定評のある太田うさぎが四半世紀の句歴を経て刊行する、待望の第一句集!〈葉生姜や雨は都を洗ひ上げ〉から〈ラグビーの主に尻見てゐる感じ〉まで、厳選300句を収録。
奈落よりあらはれ春の踊かな
太田うさぎは、なかなかの芸達者である。
ごく日常的な題材でも、言葉の芸によって新鮮な場面に変貌する。──仁平勝
〈収録句より〉
もう春が終はつてしまふ来々軒
彼が下げ夕張メロン上京す
また明日コートひらりとすたすたと
うしろより浪が浪抱く西鶴忌
星ごつたがへす寒天干場かな
レモンティー雨の向うに雨の海
春は曲者老人を鶴に変へ
ラグビーの主に尻見てゐる感じ
いくたびも銀河の岸に呼ぶ名前
風光りをり断水の昼下り