[新版]少年非行
鮎川潤
改正少年法から見えてくる私たちの社会のしくみ
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,870 円(税込)
- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2022年08月20日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 336ページ
- ISBN
- 978-4-86528-332-7
- Cコード
- C0336
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
センセーショナルに報じられたあの事件の少年は、その後、どのような裁きを受け、処遇に服しているのだろうか。
いま社会はどのように少年に非行に向き合い、処遇しているのか。一貫して減少し続けている発生件数、日本が誇る信頼の原理による保護観察・更生保護、そして処罰的処遇へと傾く法改正。少年非行をめぐって、社会の処遇を中心にその全体像を描くロングセラーを、2021年改正少年法を踏まえて全面改訂しました
本書は、少年非行に関して、それを取り扱う段階別に、とりわけ非行少年への社会的反作用、具体的な対応に着目して考察を進める。非行をした少年が取り扱われる社会統制機関の流れに沿って検討しているので、初めてその名前を聞く制度や組織があるかもしれないが、自然に知識を身につけてもらえるものと思う。
わかりやすく書かれているため、学校で生徒・学生の教育にあたっておられる先生、子育て中の親や少年非行に関心を持っておられる一般のかた、非行年齢の少年少女や兄姉の年齢にあたる若者たち、孫や子どもを見守っておられる高齢のかたによって本書が読まれ、新たな視点と気づき、知識と洞察の深まりを提供できることを願ってやまない。
(「はじめに」より)