トライノアシオト 海の波は石となり、丘に眠る

トライノアシオト

海の波は石となり、丘に眠る

津田 直+原 摩利彦

写真家・津田 直と音楽家・原 摩利彦、「古墳」というキーワードを胸に群馬の地に赴いたふたりが生み出した作品集。映画監督の西川美和氏特別寄稿。太田市美術館・図書館で開催された「トライノアシオト」展図録。

書誌情報

定価
3,520 円(税込)
ジャンル
刊行日
2022年10月30日
判型/ページ数
B5判変形 並製 136ページ
ISBN
978-4-86528-340-2
Cコード
0070
装幀・装画
装幀:須山悠里

内容紹介

関東屈指のおよそ1万4000基の古墳が築造された群馬県。
そこには森や丘、あるいは小さな公園、
そんなさまざまな姿になった古墳が生活のなかに存在し続けています。
その土地の空気に触れ、かつてその場所に立っていた人と同じ場所に立つ。
風を感じ、土に触れ、博物館を訪れて土器や埴輪に触れる。

とおいむかし、海を越え、さまざまな言葉や音、
物や動物たちとともに渡来してきた人びとの存在を感じる──
生み出された写真や音楽などからなる作品を書籍で伝える津田 直+原 摩利彦による注目の作品集。

【展覧会情報】
津田 直+原 摩利彦
トライノアシオト──海の波は石となり、丘に眠る
会場:太田市美術館・図書館
会期:2022年8月27日(土)~10月30日(日)
主催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
https://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/182680.html

目次

楽譜《Sol》(抜粋)、テキスト、図版 津田 直+原 摩利彦
エッセイ トライノアシオトによせて 西川美和
展示風景
楽曲解説 原 摩利彦
論考 美術館で古墳を物語る 山田晃子
鼎談 津田 直×原 摩利彦×深澤敦仁
年譜
主要文献
作品リスト
会場マップ
展覧会概要/謝辞/制作クレジット

Score “Sol” (extract), Texts, Plates Nao Tsuda + Marihiko Hara
Essay For TORAINOASHIOTO Miwa Nishikawa
Installation View
About the musical composition Marihiko Hara
Study Taking a Burial Mound into an Art Museum Akiko Yamada
Tripartite talk Nao Tsuda × Marihiko Hara × Atsuhito Fukasawa
Biography
Selected Bibliography
List of Works
Floor Map
Exhibition Outline, Acknowledgements, Credit

『トライノアシオト 海の波は石となり、丘に眠る』に関する情報

著者プロフィール

津田直 (ツダ・ナオ)

写真家。
1976年神戸生まれ。世界を旅し、ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている。文化の古層が我々に示唆する世界を見出すため、見えない時間に目を向ける。2001年より国内外で多数の展覧会を中心に活動。最近では芸術祭への参加や、現代美術のフィールドを越えて他分野との共同制作、執筆、講演、特別授業なども行う。主な作品集に『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)、『Elnias Forest』(handpicked)がある。平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)受賞。大阪芸術大学客員教授。
https://tsudanao.com/

津田 直と原 摩利彦の共同制作としては、芸術祭・のせでんアートライン2021《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(能勢妙見山 / 信徒会館 星嶺、よろづや2階)がある。

原摩利彦 (ハラ・マリヒコ)

音楽家。
1983年大阪生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程中退。静けさの中の強さを軸にピアノを中心とした室内楽やフィールドレコーディング、電子音を用いた音響作品を制作する。笙やサントゥールを取り入れ音響的共存を目指したアルバム『PASSION』を発表。野田秀樹『フェイクスピア』やダミアン・ジャレ+名和晃平『VESSEL』などの舞台作品、映画『流浪の月』(監督: 李相日)の音楽を手がける。令和3年度京都府文化賞奨励賞受賞。

津田 直と原 摩利彦の共同制作としては、芸術祭・のせでんアートライン2021《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(能勢妙見山 / 信徒会館 星嶺、よろづや2階)がある。

西川美和 (ニシカワ・ミワ)

映画監督。

山田晃子 (ヤマダ・アキコ)

太田市美術館・図書館主任学芸員。

深澤敦仁 (フカサワ・アツヒト)

1968年群馬県高崎市出身。同志社大学文学部卒、専修大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(歴史学)。
現在は、群馬県立歴史博物館学芸係長。大学卒業後、(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団、群馬県文化財保護課等を経て現職。これまでに県内の古墳や遺跡の発掘調査に数多く従事。専門は日本考古学、特に古墳時代。近年の研究テーマは古墳時代社会を支えた人びとのくらしを明らかにすること。

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