水と茶
斉藤志歩
とにかく、作者が楽しそうであり、俳句を通じて人生を面白そうに眺めている――岸本尚毅
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,980 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2022年11月25日
- 判型/ページ数
- 四六判変形 並製 152ページ
- ISBN
- 978-4-86528-343-3
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 佐野裕哉/装幀
内容紹介
秋や手に文鳥の来てすこしにぎる
第八回石田波郷新人賞受賞の著者、待望の第一句集。
二〇一四年から二〇二二年までの二五六句を収録。
〈収録句より〉
セーターにあやしき柄のありにけり
妹の駒はみづいろ絵双六
夕東風へ黒板消しを打ち合はす
紫陽花や銀の器に歯の軽さ
うつむきて夏着の縞を数へゐし
船遊び手を振れば手は風を受く
やすめればからだよくなる九月かな
宴とほく月の廊下にすれ違ふ
紐引いて橇の散歩は木の間ゆく
この宿のシャンプーよろし雪あかるし