歌集triste
川﨑あんな
瀬戸夏子が言及し(『はつなつみずうみ分光器』)、密かな注目をあつめる歌人の最新歌集。
書誌情報
- 定価
- 2,640 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2023年03月30日
- 判型/ページ数
- 四六判 上製 266ページ
- ISBN
- 978-4-86528-363-1
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 間村俊一/装幀
内容紹介
自在にゆらぐ表記とリズム。
不穏さとユーモアが溶け合う独特の世界観。
伝説の歌人の最新歌集!
いつもする音とはちがふ<ふりうす>のえんじん音にまぎるゝおとの [異音]
開かざりしスクリュウキャップなけなしのゆびのちからバンドエードの [わたしのKopf]
噴きいづる白いけむりのバルサンのその浸潤の素早さつたら [ふらながんさん]
ぴつたりと重なりあひてspark為。こんにちわ とさやうならと [遠因]
まそかがみすけるとんにしてすかるの奥くらきのなかは點るまぼろし[【やま居とかにして もさあ】]
ずぶぬれのまいめろでぃの行く末を案じつゝあり松美池のほとり[【といのぞいど】]
杳たりし。何としてもかあいさうな白いワンピースのためのおとむらひ[【山顚】]