水歌通信
くどうれいん+東直子
ふたりの歌人がお互いの短歌をもとに紡いだ、新感覚の歌物語。
書誌情報
- 定価
- 2,200 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2023年11月30日
- 判型/ページ数
- 四六判変形 上製 144ページ
- ISBN
- 978-4-86528-394-5
- Cコード
- C0092
- 重版情報
- 2
- 装幀・装画
- 植松しんこ/装画 北野亜弓(calamar)/装幀
内容紹介
垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子)
柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん)
結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。
同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。
ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。
【著者コメント】
東さんと日常を交信するようにはじめた短歌のやり取りは、次第にわたしの人生を離陸してまったく別の「みつき」の人生になりました。書き終えたいま、雨が降ると、わたしのところへもミメイが来ているような気配がします。(くどうれいん)
くどうさんと言葉を空に放って心を分け合っていたら、遠くにいるのにすぐそばにいるような、近づくことのできないところを浮遊しているような、とけあうような心地になりました。えもいわれぬ体験でしたが、その世界の人たちと時々目が合ってドキドキしました。(東直子)
【歌壇】近江瞬さんによるくどうれいん+東直子『水歌通信』の書評が掲載されました
【母の友】花田菜々子さんによるくどうれいん+東直子『水歌通信』の書評が掲載されました
【中国新聞】『水歌通信』の著者インタビューが掲載されました