かわいいピンクの竜になる

かわいいピンクの竜になる

間違ったこの世界で、それでも私はようやく、自分の羽衣を取り戻した。

書誌情報

定価
2,090 円(税込)
ジャンル
刊行日
2023年12月27日
判型/ページ数
四六判 並製 256ページ
ISBN
978-4-86528-395-2
Cコード
0095
装幀・装画
アルビレオ/装丁、水野みやこ/装画・挿絵

内容紹介

大人気連載、ついに書籍化

ロリィタ、お姫様、妖精のドレス、少年装、幻獣のような髪、メイク……

世界と人間に絶望した著者が、ロリィタと出会い「自分らしく装う」ことに目覚めて、本来の姿を取り戻すまで。

気鋭の歌人・小説家、川野芽生が「装いと解放」を綴る、初のエッセイ集。

 

 それほどにその服は私に——私の姿かたちだけでなく、私の精神に——しっくりと馴染んでいた。

 あるべき世界では、私はずっとこんな服を着て生きてきたに違いない。間違ったこの世界で、それでも私はようやく、自分の羽衣を取り戻した。

「#1 少女は従わない」より

目次

#1 少女は従わない
#2 姫は番わない
#3 人形は頷かない
#4 少年は留まらない
#5 ミューズはここにいない
#6 魔女は終わらない
#7 エルフは眠らない
#8 妖精に身体はない
#9 幻獣は滅びない
#10 天使は汚れない
#11 ドリュアスは眼に視えない
おわりに

『かわいいピンクの竜になる』に関する情報

著者プロフィール

川野芽生 (カワノ・メグミ)

小説家・歌人・文学研究者。第29回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房、2020年)にて第65回現代歌人協会賞受賞。小説集に『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社、2022年)と『月面文字翻刻一例』(書肆侃侃房、2022年)、長編小説に『奇病庭園』(文藝春秋、2023年)がある。

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