INORGANIC DESERT
須合知也
写真家・須合知也 初の作品集
書誌情報
- 定価
- 4,950 円(税込)
- ジャンル
- 芸術・デザイン・写真
- 刊行日
- 2024年03月29日
- 判型/ページ数
- B4判変形 上製 40ページ
- ISBN
- 978-4-86528-398-3
- Cコード
- C0072
- 装幀・装画
- 米山菜津子/装幀
内容紹介
気鋭の写真家・須合知也がアメリカ・ニューメキシコ州に渡り撮影した、青と白の世界。
写真でありながら、絵画のようでもあり、見る者をどこでもない場所へと連れていく――。巻末に管啓次郎によるテキスト「Gypsumの海をわたって」を収録。
その写真を見ることによってのみ、現実には体験することのできない時間のあり方に、きみも直面することになる。ーー管啓次郎
ある日映像で流れてきたホワイトサンズに一目惚れした。
ここで写真が撮りたい。どうせ行くならアメリカの風景を写真に収めながら行こうとロサンゼルスからニューメキシコ州にあるホワイトサンズまで3日間かけて車で走った。どこかの映画で見たような広い荒野の中に白い砂漠は突如現れた。
写真のイメージは出来ていた。
白い砂に太陽の光と影のグラデーション、 空の青を背景とした絵画のような世界。砂のシルエットが良く足跡も雲もないところを探して白い砂漠をカメラと三脚を担ぎながらひたすら歩いた。静かな砂漠の中に一人で居る心地良さと、迷って帰れなくなったらという不安を交互に抱きながら。(「あとがき」より)
【キャノンフォトサークル】『INORGANIC DESERT』が紹介されました