正直個性論

「個性」の幻想を打ち砕く! 生き方を揺さぶる、電撃哲学書

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
ジャンル
刊行日
2024年05月27日
判型/ページ数
四六判 並製 224ページ
ISBN
978-4-86528-412-6
Cコード
C0095
装幀・装画
森敬太(合同会社飛ぶ教室)/装幀、 北圃莉奈子/写真

内容紹介

『親切人間論』に続く、POP思想家・水野しずの論考集第二弾!

  正直なことを言います。というか、この本は徹頭徹尾「個性」に関して正直なことしか言うつもりがありません。と、前置きしたところで、本書も市場に流通している商品の一端ですから、読者としてはある程度の手心や手加減が加えられているものだろうという含みを抱いたままページをめくるのかも知れません。    

 ぜんぜんそれで構わないのですが、その場合電撃を浴び続ける感じになるかもしれません。そうなった場合、それは浴びた方がいい電撃ですからどんどん浴びてください。歯医者さんが治療中に言う「これは出した方がいい血ですから」と同じジャンルの話です。

──序文(今から常識では考えられないほど正直な個性の話をします)より

 


 

 バブル経済崩壊、平成のゆとり教育、蔓延る自己責任論、SNS社会──

 平成から令和にかけて膨らんだ「個性」の幻想を打ち砕く、POP思想家・水野しずの論考集第二弾!


 「好きなことで生きていきたい」
 「バイトしてる自分なんて自分じゃない」
 「特別な人になりたい」


 「個性」に振り回される人々に向けてよりマシな道を提示する。

 生き方を揺さぶる、電撃哲学書!

【京都新聞】『正直個性論』の著者インタビューが掲載されました

目次

●序文(今から常識では考えられないほど正直な個性の話をします)

●「個性」
 「好きなことで生きていく」という脅迫
 鬼滅の刃はなぜあんなにヒットしたのか

●個性=平凡
 それでも個性がほしい!
 共感という誤解
 個性とうまさ

●正直
 心の負債総額算出方法
 「俺はいいけど、矢沢はどうかな?」現象

●巻末
 面白さの判断 ~心の隠蔽テクニックを分析してアプローチする、主体性回復マニュアル~
 個性ではないもの一覧表
 「正直個性論」Q&Aコーナー 

『正直個性論』に関する情報

著者プロフィール

水野しず (ミズノ・シズ)

コンセプトクリエイター/POP思想家

1988年、岐阜県多治見市生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科中退。ミスiD2015グランプリ受賞後、イラストや文筆を中心に活動。noteで連載中のマガジン『おしゃべりダイダロス』は、誰も言ってくれないことを鋭く言い当てながらも、軽快に読める気さくな文体で評判に。近年は短歌でも独自の表現を追求し、私家版歌集『見て見ぬフリをされるのに失敗』『試着室から出てきた人みたいな雰囲気で生きる以外のやり方を私はまだ知らない』を発表。著書に『きんげんだもの』(幻冬舎)、『親切人間論』(講談社)。

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