演繹革命

日本企業を根底から変えるシリコンバレー式思考法

校條浩

シリコンバレーの第一人者が説く、イノベーションの本質とは?

書誌情報

定価
2,420 円(税込)
電子書籍価格
2,200 円(税込)
ジャンル
刊行日
2024年09月30日
判型/ページ数
四六判 並製 352ページ
ISBN
ISBN978-4-86528-432-4
Cコード
C0034
装幀・装画
三森健太(JUNGLE)

内容紹介

入山章栄氏(早稲田ビジネススクール教授)推薦!
シリコンバレーの第一人者が説く、イノベーションの本質

30年以上にわたり、AppleやGoogleなどの 急成長をベンチャー企業を非常に近くで 見てきた著者だからこそわかる、日本経済が 停滞している“本当の理由”とはーー。

本書で解説する「演繹(えんえき)思考」に その答えが潜んでいます。
「失敗」「優秀」「意識決定」「利益」...... この思考法は、日本企業に根付く考え方と 根本的に違う部分が、全部で10個あります。 演繹思考と従来の考えの違いがわかれば、 明日から自分の組織を根底から変える方法が 解像度高く見えてくるはず。

本書は、変革の本質を知り、変えようとする 全てのイノベーターのための指南書です。

 

私は、シリコンバレーで多くのイノベーションの現場を経験する機会に恵まれました。 ここで学んだ帰納思考と演繹思考の違いを皆さんに伝授する義務が、私にはあります。 デジタルの新世界を目指す大航海時代では、海図がありません。 イノベーションを見分けるメガネをかけて、大海原に向かって出帆しましょう。

「まえがき」より

目次

まえがき


第1章 現代日本人の「思考の基準」を知る

 ーー日本はイノベーターだった
 ーー日本のジレンマ
 ーーデジタル時代のはじまり
 ーーこれからの日本が変革するための“本質”とは何か

●コラム 有識者に聞くイノベーションの本質
 入山章栄氏(早稲田大学大学院経営管理研究科教授)


第2章 演繹or帰納を見分けるメガネを付ける

帰納法/演繹法とは
 ーー帰納法はパターンを見つける/演繹法は一般論から導く
 ーー抽象度の方向性に違いがある
 ーー「演繹思考」が入ってきた時のアレルギー反応

帰納思考と演繹思考、「10」の違い
 1 「失敗」の違い
 2 「優秀」の違い
 3 「意思決定」の違い
 4 「時間軸」の違い
 5 「人材」に関する意識の違い
 6 「価値基準」の違い
 7 「学び」の違い
 8 「変化」の違い
 9 「利益」の違い
 10「新製品の開発プロセス」の違い

アメリカ型VCの理解を通して演繹思考を知る
 ーーVCの仕組みを知る
 ーー日本に根付くVCの誤解

●コラム 有識者に聞くイノベーションの本質
 郷治友孝氏(UTEC〈東京大学エッジキャピタルパートナーズ〉社長)


第3章 演繹思考の組織をつくる

「別の箱」で演繹思考を取り入れる5つのステップ
 1 経営トップの意識を変える
 2 両利きの個人を見つける、育てる
 3 演繹思考の箱をつくる
 4 未来に向けて、帰納組織を変革する
 5 箱の成果を検証し、古くなった帰納組織を徐々に吸収していく

産業・事業の死のマネジメント

●コラム 有識者に聞くイノベーションの本質
 藤井史郎氏(前MS &ADインシュアランスグループホールディングス副社長CFO)


第4章 演繹人材を育てる

演繹人材活躍のためのチャレンジと人事
 ーー既存の人事と引き離す
 ーー演繹人材チームの結成手順
 ーー演繹人材の発掘法

シリコンバレーに学ぶ演繹人材の育て方
 ーーシリコンバレーの始まり
 ーーベンチャー・キャピタル(VC)の誕生

AI時代の教育法
 ーーAIが前提の時代
 ーーAIに淘汰される人材とAIを生かす人材
 ーーAI時代の演繹教育

●コラム 有識者に聞くイノベーションの本質
 藤原和博氏(教育改革実践家/「朝礼だけの学校」校長)


第5章 オープンイノベーションの帰納と演繹

オープンイノベーションの課題
 ーーオープンイノベーションとは?
 ーーオープンイノベーションの実態
 ーー第3段階「実行」を有効化する方法

イノベーションに有効な方法
 ーーデザイン思考
 ーーP/L指向からB/S指向へ転換
 ーーエフェクチュエーション
 ーーアブダクション(仮説形成)と帰納思考、演繹思考の関係

●コラム 有識者に聞くイノベーションの本質
 シュルティ・ガンディ氏(アレイ・ベンチャーズ創業者、マネージングパートナー)


終章  この本を読んだあなたへ

  大企業の経営者
  社外取締役
  大企業の経営幹部、上級管理職
  ホワイトカラーの管理職
  生産部門の管理職
  研究・開発部門
  大企業の社員
  これからも変化の少ない職種(官公庁、政治、士業、教育)
  中小企業
  コンサルタント
  教育者と親
  学生、就活生
  大学院生
  投資家
  起業家
  [最後に皆さんに向けて]「サラリーマン思考」になるな

あとがき

『演繹革命』に関する情報

著者プロフィール

校條浩 (メンジョウ・ヒロシ)

ベンチャーキャピタリスト(VC)、先進VC支援、新事業創造アドバイザー。シリコンバレーに本拠を置く NSV Wolf Capital 共同代表パートナー。30年以上にわたり起業家やVC、新たなビジネスに関わり、その経験に裏付けされたイノベーションの本質を発信している。 〈経歴〉 小西六写真工業(現コニカミノルタ)にて写真フィルムの開発に従事。その後ボストン・コンサルティング・グループを経て、1991年に米国シリコンバレーに渡る。94年よりハイテクコンサルティングの草分け、マッケンナ・グループのパートナーに就任。2002年に、シリコンバレーの連続起業家でVCのリチャード・メルモンと新事業創造推進のネットサービス・ベンチャーズを共同創業。2011年には、先進VCに出資し、その投資先企業にも協調投資する VC、NSVウルフ・キャピタルを同じくメルモンと立ち上げ、イノベーションを先導している。主な共著書に『ITの正体』『シリコンバレーの秘密』(インプレスR&D)、『日本的経営を忘れた日本企業へ』『成長を創造する経営』(ダイヤモンド社)。

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