世界が注目した、中国の5人のフェミニストを追う
書誌情報
- 定価
- 3,080 円(税込)
- 刊行日
- 2024年12月31日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 328ページ
- ISBN
- 9784865284485
- Cコード
- 0036
- 装幀・装画
- 大倉真一郎/装幀
内容紹介
「闘争することが日常だった。もし闘争をやめたら、私が私でなくなってしまう。」
2015年国際女性デー、中国で痴漢反対のステッカーを配布しようとし、逮捕された5人の女性がいた。
まったく無名だった彼女たちは、逮捕・拘束されたことにより世界的な注目を集める。「女権五姉妹(フェミニスト・ファイブ)」の誕生である。
家父長制的権威主義国家としての中国は、性暴力をゆるし、女性たちを「産む機械」に貶め、その自由を奪ってきた。
なぜ独裁者(習近平)は、武器を持たない彼女たちを恐れたのか?
逮捕、拘留、脅迫、検閲、暴力。政府による抑圧が強まるなか、フェミニストはどのように声をあげ、行動したのか。
その声はやがて、政治的表明を避けていた女性たちをも動かしてゆき……。
独裁者も恐れたフェミニストたちの姿を追う。
解説は、現代中国の政治・社会変動、人権問題などを研究する阿古智子氏。
「女権五姉妹」以前・以後の中国フェミニズム運動を概括できる一冊。