「女子マネージャー」の社会学
関めぐみ
見えないワークを「見る」
書誌情報
- 定価
- 3,300 円(税込)
- ジャンル
- 政治・経済・社会
- 刊行日
- 2025年03月12日
- 判型/ページ数
- 四六判 上製 324ページ
- ISBN
- 978-4-86528-454-6
- Cコード
- C0036
- 装幀・装画
- 松田行正+山内雅貴/装幀
内容紹介
マネージャーをはじめとする学生スタッフは大学運動部活動にとって欠かすことのできない存在である。しかし、スタッフたちはしばしば選手たちと対等な関係性ではないと感じることがあるという。
本書では、マネージャー、トレーナー、アナライジング・スタッフ、チアといった大学アメフト部のスタッフの語りから、日々の膨大な「ワーク」の実態、そして大学運動部の構造的な課題を明らかにする。
スタッフと選手の対等な関係性の構築のためには、何が必要なのか?
そして、スタッフたちの献身的な働きによって支えられている大学運動部は、今後、どうあるべきなのか?
社会学的な視点から、大学運動部の在り方を問いなおす。
ドロシー・E・スミスによって創始され今後もさらなる研究が期待されている〈人々のための社会学〉、インスティテューショナル・エスノグラフィーに依拠した、本邦初の経験的研究。
女子MGをはじめとする学生スタッフ一人ひとりが、ただそこにいるだけでもエネルギーをつかうような自らの置かれた立場を問い、自らの集団や組織と向き合い、社会の側に変革を迫る運動は、それぞれの場所から始められる。(第8章より)