光は瞳をさがして
後藤克博
見えるもの見えないものも見てほしい アンパンマンのあんはつぶあん
書誌情報
- 定価
- 1,870 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2025年01月29日
- 判型/ページ数
- A5判 上製 152ページ
- ISBN
- 978-4-86528-455-3
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 長野まゆみ/装画・挿画、北野亜弓(calamar)/装幀
内容紹介
アンパンマンのあんは、つぶあんだったのですね!後藤さんの短歌で初めて知りました。(長野まゆみ)
「視る」「診る」「看る」……、「見る」ことのバリエーションが、これらの歌の中でどこまでも広がってゆく。それは世界へのアプローチの広さと深さに繋がっている。(穂村弘)
眼科医、歌人の後藤克博による第一歌集。長野まゆみによるイラストも多数掲載。
解説:小島なお/東直子/穂村弘
〈収録短歌より〉
見えるもの見えないものも見てほしい アンパンマンのあんはつぶあん
虹彩(アイリス)は花と女神の名を持ちて人の窓なる瞳をつくる
〈視細胞は日に十四個自然死す〉神の定めに抗いて〈視る〉
レンズ越しに診る視神経は神の色 百万粒の結晶のごと
一日に二万回視界が閉じること 瞬きと人は呼ぶこととする
糸でんわかけてほしいなきみがもしひみつのそうだんしたい時には
白夜の地〈夏〉と名付けたチョコレートもう売り切れているのだろうか
玉手箱もらう予言をされてても太郎は亀を助けてほしい