テリーヌの夢

少女にしか見えない景色が歌になり、永遠の命を持つーー

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
電子書籍価格
1,870 円(税込)
ジャンル
刊行日
2025年02月28日
判型/ページ数
四六判変形 並製 168ページ
ISBN
978-4-86528-456-0
Cコード
C0092
装幀・装画
Naffy/装画 名久井直子/装幀

内容紹介

言葉が生き物みたいだ。意志を持って出会い、寄り添い、新しい情感が生まれる。言葉が楽しいと、この世も捨てたもんじゃないんだね。ーー東直子

『オーロラのお針子』で注目の著者による、11年ぶりの第二歌集。

 

〈収録短歌より〉
書きかけのノートをめくる風があるあさって水族館に行こうよ

 

うっとりとフルーツサンドの金縁のお皿の底をひっくり返す

 

女の子たちの群れから本体を取り出すように絵筆を濡らす

 

家系図の今どのあたり植物で分類するとマメ科だろうか

 

あくる朝十八になる玄関の金魚はふっと縦に立ちたり

 

またミラーボールのなかで眠るから雪が降ってもおこさないでね

 

ポワレ、と口にするとき真冬日に隠れる魚が尾をひるがえす

 

好きなひと、だった、好きな、ひとである、最後に糸が切れるまで見る

 

魂は2等分にならないか君が滅びるまでのおしゃべり

 

さよならの代わりにどんどん投げている海老の花揚げこれからだから

【週刊新潮】俵万智さんによる『テリーヌの夢』収録の歌評が掲載されました

 

目次

Ⅰ
月光が鳴る
メゾン花
一円きれい
ガールフレンド
白湯
 
Ⅱ
みえない
君の遺跡
夜の李
天窓
永遠に鰐
 
Ⅲ
テリーヌの夢
銀泥のフリル
Fiction
シーサイドテラス
そういえばオレオ
皇居ラン
 
あとがき

『テリーヌの夢』に関する情報

著者プロフィール

藤本玲未 (フジモト・レイミ)

1989年生まれ、東京都出身。「かばん」会員。歌集に『オーロラのお針子』(書肆侃侃房)。

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