水曜日と、木曜日のつぎの金曜日
三嶋靖
人生の重なりがもたらす〈確かさ〉を描いた短篇小説集
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,760 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ
- 刊行日
- 2025年03月28日
- 判型/ページ数
- 四六判 上製 316ページ
- ISBN
- 978-4-86528-457-7
- Cコード
- C0093
- 装幀・装画
- 松田行正+倉橋弘
内容紹介
事故で急に死んじゃうのは運命だけど、仲直りは運命とは関係ないじゃん、って思ってさ。
(「水曜日と、木曜日のつぎの金曜日」より)
過去は、この世でもっとも美しい。
ある葬儀をきっかけにふたたび家族の絆がよみがえる表題作他、人生の重なりがもたらす〈確かさ〉を描いた短篇小説集。
この本の作品に出てくる人たちは共通してある一定の距離感がある。人に自分を押し付けない、深掘りしない、しつこく聞かない。それでいて興味は失わない。私はふと昔読んだフランソワーズ・サガンの『優しい関係』という本のタイトルを思い出した。現代人にとって一番の課題、それはきっと「優しさ」をいかに品性を持って保つかだろう。
―わかぎゑふ(俳優、エッセイスト)