ふ、は鳥に

ふ、は鳥になり昆布干す人が仰ぐ

書誌情報

定価
2,640 円(税込)
ジャンル
刊行日
2026年03月27日
判型/ページ数
四六判 上製 160ページ
ISBN
978-4-86528-493-5
Cコード
C0092
装幀・装画
佐野裕哉/装幀

内容紹介

世界はことばによって成り、ことばはことばに繫がる――
第44回角川俳句賞受賞から28年、渾身の第一句集。

依光陽子の句や俳諧論が刻印的でいい。――松岡正剛

【収録俳句より】
早春の波の応へを釣果とす

耕の音なきがらの髯剃るは

事務の人石楠花の花隠れなる

江戸川や金魚もかかる仕掛網

露の世のアジアに箸を使ふなる

かんがへがそこに来てゐるちちろかな

冬の蛾よ我は野面の石であつた

雪のしらせいくたび翼うち交し

盆梅を置くや彼方に在るごとく

るりぼしかみきりこの棘はやさしき棘

かの夏に未だとどまる喫茶かな

永遠に膝の上なる夏の楽器

目次

目次
 
I 
空が開く
 
II   
破顔/朗朗/喝破/存続
 
III 
なでしこ抄
 
IV
草芥/自生
 
V
柱石/もうゐない/記憶
 
あとがき

『ふ、は鳥に』に関する情報

著者プロフィール

依光陽子 (ヨリミツ・ヨウコ)

一九六四年 千葉県生まれ。
一九九二年 「クンツァイト」(依光正樹主宰)入会。作句を始める。
一九九三年 「屋根」(斎藤夏風主宰)入会。「木曜会」(深見けん二、岸本尚毅等)に参加。
一九九八年 第四十四回角川俳句賞受賞。
二〇一三年 「ku+ (クプラス)」(高山れおな、山田耕司、上田信治、佐藤文香、関悦史、杉山久子、阪西敦子、生駒大祐、福田若之)に参加。「俳句新空間」(筑紫磐井)に作品参加。
二〇一七年 「屋根」終刊。「ku+」解散。

共著 『俳コレ』『現代俳句最前線』『あなたに贈る愛の花束』等。

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