台湾の夜明け

台湾民主化運動の源流にもあたる、百年前の「台湾が最も輝いていた時代」(著者)を活写する、巨匠による壮大な歴史小説。

書誌情報

定価
4,400 円(税込)
ジャンル
刊行日
2026年02月24日
判型/ページ数
四六判 並製 496ページ
ISBN
978-4-86528-509-3
Cコード
0097
重版情報
1
装幀・装画
装幀|松田行正+山内雅貴

内容紹介

日本統治下の台湾で民衆の地位向上と文化啓蒙に取り組み、ハンセン病ともたたかった盧丙丁(ろ・へいてい)。
西洋音楽の風を台湾歌謡界に導き入れた、前衛的な歌姫・林氏好(りんしこう)。
実在した社会運動家とスター歌手の、数奇な運命を描き、台湾民主化運動の源流にもあたる、百年前の「台湾が最も輝いていた時代」(著者)を活写する、巨匠による壮大な歴史小説。

[物語]
日本統治下の台湾に生まれた盧丙丁(ろ・へいてい)は、台湾文化協会の仲間たちとともに台湾の権利や文化水準の向上を目指し邁進するが、志半ばでハンセン病を患う。妻の林氏好(りん・しこう)は家族を養いながら、クラシック音楽の素養を武器に花形歌手となる。のち東京へ移住、さらに戦火を避けて満州へーー。

目次

序 日本の読者の皆様へ
人物相関図/主な登場人物/地図/年表
プロローグ
第一部 誓いの歌
第二部 台湾文化協会
第三部 覚悟の上の犠牲
第四部 活動写真上映隊
第五部 同胞団結すべし
第六部 海峡の彼方へ
第七部 大稲埕(だいとうてい)
第八部 ダンスの時代
第九部 台湾人の台湾
第十部 楽生院
十一部 帰郷
著者解説 ざわめく魂、ときめきの歌手
あとがき ハンセン病・楽生・楽山
訳者あとがき 稀代の弁士
陳耀昌略年譜
特別付録 資料写真集

『台湾の夜明け』に関する情報

著者プロフィール

陳耀昌 (チン・ヨウショウ)

1949年台湾台南市生まれ。国立台湾大学医学部卒業、同大学医学部名誉教授。台湾で初めて骨髄移植を成功させる。還暦を過ぎてから台湾の先住民族に焦点を当てた歴史小説を書き始め、多くは日本語に翻訳され出版されている。『フォルモサに吹く風』『フォルモサに咲く花』(いずれも東方書店)等。2025年逝去。

大洞敦史 (ダイドウ・アツシ)

東京調布生まれ。2012年台湾台南市へ移住。日台の相互理解を促す著述活動、観光ガイド、音楽公演、講演等に従事している。

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