書誌情報

定価
1,980 円(税込)
ジャンル
シリーズ
刊行日
2007年05月30日
判型/ページ数
A5判変形 並製 176ページ
ISBN
978-4-903500-04-1
Cコード
C0072
装幀・装画
戸田ツトム/カバーデザイン、戸田ツトム/本文レイアウト、三木健/本文レイアウト、鈴木一誌/本文レイアウト

内容紹介

「見る」を「カタチ」にする講義集。 デザインはどのように発想され構成され完成されていくのか。第一線で活躍するクリエイターたちが、美しいデザインのための視点と方法そして原理を、実践的な根拠をもとに、豊富なビジュアルとともに説明。図版280点!


本文より
石川九楊……対称軸となるところに、天に向う虚の垂線がスッと立ち上がってくる。だから、美しいのです。世界中共通して、造形美の第一段階は左右対称です。

三木健……コンセプトの場合も、モノを着想し、それをあたためていく経緯がとても大切になってきます。コンセプト→ストーリー→デビュー。デザインも産みっぱなしではいけません。

府川充男……『聚珍録』というのは、ひと言でいうなら、明治の頃からの活字の資料を時系列に沿ってそれこそ化石のように並べてみたら、進化のように見えてくるものがあったということですよ。

鈴木一誌……しごとの全体像を見て、どの90パーセントが「うやればこうなる」範囲だと見極めるか、これがまずだいじです。そのうえで、残りの10パーセントに精力を傾ける。アイディアとセンスをつぎ込むんです。

目次

石川九楊 書とデザイン
三木健  話すデザイン
府川充男 図鑑的編集方法
鈴木一誌 自分の目盛りをつくる

『デザインのことば』に関する情報

著者プロフィール

石川九楊 (イシカワ・キュウヨウ)

1945年福井県生まれ。書家。
京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、文字文明研究所所長を経て、現在、同大名誉教授。「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かし、書の構造と歴史を読み解く。評論家としても活躍し、日本語論、日本文化論は各界にも大きな影響を与える。作品制作・執筆活動、いずれの分野でも最前線の表現と論考を続け、制作作品は二千点以上、著作刊行は百点を超える。
1990年『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞。2017年『書だ!石川九楊展』、2024年『石川九楊大全展』を開催(いずれも東京上野の森美術館)。『石川九楊著作集』全十二巻(ミネルヴァ書房)、『石川九楊自伝図録 わが書を語る』のほか、主な著書に『中國書史』(京都大学学術出版会)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)、『日本語とはどういう言語か』(講談社学術文庫)、『説き語り 日本書史』(新潮選書)、『説き語り 中国書史』(新潮選書)、『書く 言葉・文字・書』(中公新書)、『筆蝕の構造』(ちくま学芸文庫)、『九楊先生の文字学入門』(左右社)、『河東碧梧桐 表現の永続革命』(文藝春秋)、編著書に『書の宇宙』全二十四冊(二玄社)、『蒼海 副島種臣書』(二玄社)、『書家』(新書館)、作品集に『自選自註 石川九楊作品集』(新潮社)、『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』(求龍堂)などがある。

三木健 (ミキ・ケン)

グラフィックデザイナー

府川充男 (フカワ・ミツオ)

印刷史研究者、タイポグラファー

鈴木一誌 (スズキ・ヒトシ)

グラフィックデザイナー、映画批評家

戸田ツトム (トダ・ツトム)

グラフィックデザイナー

小柳学 (コヤナギ・マナブ)

左右社代表

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