初歩から学ぶ金融の仕組み
岩田規久男
複雑で分かりにくい金融市場の仕組みやその機能および金融政策について、基礎的な知識を学びたいという読者のための入門書
書誌情報
- 定価
- 1,781 円(税込)
- ジャンル
- 政治・経済・社会
- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2010年11月30日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 200ページ
- ISBN
- 978-4-903500-46-1
- Cコード
- C0333
- 装幀・装画
- 松田行正/装幀
内容紹介
リーマンショック、デフレ、ギリシア危機。 金融の問題は、瞬く間に全世界を揺さぶり、わたしたちの日常生活に襲いかかる。けれどもその基礎がわかれば、複雑怪奇なだけの現象ではない。デフレ時代を生きぬくために、金融の仕組みを初歩から学ぼう。
金融は私たちの生活に深くかかわっている。たとえば、私たちが貯蓄をどのような資産に運用すれば、より高い利益が得られるかは、預金金利、国債利回り、株価、為替レート、インフレ・デフレの動向などに依存する。住宅やマンションをいつ買ったらよいかは、住宅ローンの金利や地価の動向に左右される。
企業の投資行動は景気を大きく左右するが、それは日本銀行の金融政策によって決定される名目金利や物価の変化率(インフレかデフレか)の影響を受ける。
しかし、実際の金融の仕組みは複雑である。例えば、比較的読者が利用する機会が多いと思われる振り込みでさえ、全国銀行ネットや日本銀行ネットなどの電子的なネットワークが利用されている。あるいは、複雑な仕組みを知らずに金融商品に手を出して、大失敗することも少なくない。本書は、私たちの生活に深く関わっているが、複雑で分かりにくい金融市場の仕組みやその機能および金融政策について、基礎的な知識を学びたいという読者のための入門書である。(「まえがき」より)」