島の水、島の火 Agend’Ars2

島の水、島の火 Agend'Ars2

連作16行詩64篇からなる、『Agend’Ars』につぐ第2詩集。

書誌情報

定価
1,781 円(税込)
ジャンル
刊行日
2011年09月21日
判型/ページ数
B6判 並製 102ページ
ISBN
978-4-903500-56-0
Cコード
C0092
装幀・装画
戸田ツトム/装幀

内容紹介

詩が果たせるのは、ただこの時間をこれまでに地表が経験してきた他のすべての時間と循環させ、遠いすべての土地に対する種々多様なイメージを想像させ、そうした連絡の作業をつうじて希望に似た何かを作り出すことだけだ。その無力さへの意志がいつも詩の誓いだったといまは思う。(「あとがき」より)

目次

『島の水、島の火 Agend'Ars2』に関する情報

著者プロフィール

管啓次郎 (スガ・ケイジロウ)

1958年生まれ。詩人、比較文学研究者。明治大学大学院理工学研究科〈総合芸術系〉教授。1980年代にリオタール『こどもたちに語るポストモダン』、マトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』の翻訳を発表。以後、仏・西・英語からの翻訳者として活動すると同時に『コロンブスの犬』(1989)『狼が連れだって走る月』(1994) などにまとめられる批評的紀行文・エッセーを執筆する。本書のもととなった『トロピカル・ゴシップ』(1998)『コヨーテ読書』(2003)『オムニフォン<世界の響き>の詩学』(2005) はポストコロニアル多言語世界文学論の先駆として高く評価されている。2011年、『斜線の旅』にて読売文学賞受賞。2010年の第1詩集『Agend’Ars』以後、8冊の日本語詩集と1冊の英語詩集を刊行。20ヵ国以上の詩祭や大学で招待朗読をおこなってきた。2021年、多和田葉子ら14名による管啓次郎論を集めた論集Wild Lines and Poetic Travelsが出版された。

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