芭(塔(把(波

野村喜和夫・最新紀行詩集

書誌情報

定価
2,090 円(税込)
ジャンル
刊行日
2013年08月30日
判型/ページ数
四六判 上製 108ページ
ISBN
978-4-903500-57-7
Cコード
C0092
装幀・装画
東辻賢治郎/装幀

内容紹介

金子光晴の気配を追ってジョホール水道を越え、マラッカ、そしてバトパハへ。文字がたわむれているかのようなふしぎなリズム。東南アジアの土けむりの向こう側にある人間の気配──。野村喜和夫の最新紀行詩集。

婆( 塔( 把( 波
馬( 塔( 把( 葉
なんだろうこの( 誘うような( 導くような
私たちの足音そのもののような
波に塔が
捉えられて老婆のように歩むのか
葉から馬の首が出て塔のように伸びるのかそれとも
塔なんてない干上がったヘドロ
のような老婆の皮膚がつづいているだけ
なのか卒塔婆のそよぎ
外の場の盛り上がり
(本文より)

目次

『芭(塔(把(波』に関する情報

著者プロフィール

野村喜和夫 (ノムラ・キワオ)

詩人。1951年埼玉県生まれ。戦後生まれ世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづける。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『現代詩文庫・野村喜和夫詩集』『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『美しい人生』(大岡信賞)、小説に『骨なしオデュッセイア』、評論に『移動と律動と眩暈と』(鮎川信夫賞)など。英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)を受賞するなど、海外での評価も高い。

 

 

 

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